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【山レポ】奥高尾縦走 その1 陣馬山→景信山

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2018年6月8日。
1週間前に武甲山に登ってきたのが、2年ぶりの山歩きだったというのに、また山に行きたくなって、2週連続で金曜日に有給休暇を取って出かけることにしました。

とはいえ、子供を学校に送ってから、朝8時過ぎに家を出ることになるので、あまり遠くには行けません。
それならば…と選んだのは、陣馬山に登って高尾山から下りる「奥高尾縦走」。

10時過ぎに歩き始めれば、夕方には下山できるはず。
途中で何かトラブルがあっても、エスケープルートが豊富にあるので安心です。

このルートは20代半ばに歩いて、それなりに余裕をもって踏破した記憶があります。
あれから25年以上、さて前と同じように歩けるでしょうか(^o^;

前回(25年前)は神奈川県側の和田バス停から登ったので、今回もできるだけ当時と同じルートをたどろうと思ったのですが、JR中央本線の藤野駅から和田に向かうバスが午前中は7:25と8:10の2本しかなく、とうてい間に合いません(減りましたよね…)。

そこで、今回は東京都側の陣馬高原下バス停からスタートすることにしました。

陣馬高原下へのバスが出る高尾駅。
以前は八王子駅からバスが出ていましたよね。
高尾駅からの方がバスの所要時間は短いので、登山客にはありがたい変更です。

バスは川筋に沿って山へと向かいます。
平日の、しかも登山には遅めの時刻だというのに、満席で立ち客も出ています。
見た感じ、登山客がほとんどで、途中で空きそうにもありません。
仕方ないので、運転席のうしろに立って、40分のバス旅を楽しむことにしましょう。



10時09分、陣馬高原下に到着。
さぁこれから延々20kmの山歩きです。

バス停の近くには数軒の商店が並んでいますが、どれもお休みのようです。
休日だけの営業なのでしょうか。

10時24分。
陣馬新道コースの入口に到着です。
ヤマケイオンラインのコースタイムではここまで30分と表示されていますが、意外にあっさり登山口に着きました。舗装道路歩きが短いのはありがたいですね

ここから山道に入ります。
最初のうちは森林公園の遊歩道のような雰囲気ですが…


5分も経たないうちに、木の根が階段状に続く急坂が始まります。
どれぐらい急か、写真だと伝わりにくいですが、歩幅の揃わない、なかなかきつい登りです。

15分ほど辛抱して登ったあたりで、勾配が一段落してきました。
そろそろ山頂?…いやいやそんなはずはありませんね。
登山口からまだ半分も来ていません。

一番急なところは過ぎたとはいえ、忍耐の登りはまだ30分ほど続きます。
初っ端からこれはしんどい

11時15分、陣馬山頂に到着。
大汗かきましたが、それに報いる最高の天気と絶景です

ここからは富士山の景色が最高!

….のはずでしたが、今日は山すそだけちらり。
こんなにいい天気なのに。ん~残念

山頂の茶店の猫さん。
にゃーにゃーにゃーとさかんにアピールしますが、私が写真を撮ってばかりで、美味しいものを何もくれないとわかると、ぷいっと他の登山者のところに行ってしまいました

陣馬山は、今日の縦走でいちばん高い山(855m)なので、なんだかもう達成感が…いやいや、今日はここからが長いんですよね。気合を入れなおして出発です。



広くて緩い、遊歩道のような歩きやすい道が続きます。
さっきまでの急坂がウソのようです



11時42分、奈良子峠を通過。
すれ違う人も少ない、静かな山旅の雰囲気です。
休日だとこうはいかないんでしょうね。
どんどん進むよ~



11時49分、明王峠に到着。
外国人のグループが登ってきていました。日本の山はいかがですか
急に人が増えて、賑やかになりましたね。
早めの昼食に…とも思いましたが、落ち着く場所もないので、ノンストップで直進します。

売店の前を過ぎた先から急な下りに。
あ、あれ…ここでこんなに降りていいんだっけ…?

下る途中に、不思議な石積みがありました。
これは何?

石投げ地蔵嬢ヶ塚というのですね。
なんだか悲しい由来がありそうな…。

「殆ど不眠不休の旅であった」

え?
ちょっと待て。
話、そこで終わり???

石積みの理由はどこ行ったの???
続きが気になる~って、それがこの看板の狙いでしょうかね
帰ってから調べましたよ。続きを知りたい方はこちらを読んでみてくださいね

まだまだ続く、急な坂と階段の連続。
いやぁ、これは登りたくないな。
下りでよかった…と思いながら、どんどん高度を下げていきます。


12時03分。
え、舗装道路…???


うにゃ~
道、まちがえた~

与瀬神社を経て、相模湖へ向かう下山路に入ってしまっていたんですね。
明王峠を出るとき、なんでこんなに下るんだろう…と不審に思って地図を確かめたはずなのですが。

そうか。
原因は、地図を「小仏バス停(東京都側)に下ってないよね」という観点でしか見ていなかったこと。まさか神奈川県側に下っているとは思いもしませんでした。

標高差にして130mも下りてしまいました。
ということは…。

うー、いま下りてきた分、この急坂を登り返さにゃならんのか。

今日はもうこのまま相模湖まで歩いて帰るか。
そんな考えも頭をよぎりますが、思い直して再び明王峠に重い足を向けるのでした
やれやれ。

家に帰って明王峠の写真を確かめたら、道標、ちゃんと写っていますね。
外国人グループに気をとられて、見落として直進してしまったのでした

縦走だから、まっすぐ。
こういう単純な思い込みが遭難のはじまりですね。
気をつけなければ。

12時16分 。
ん?右に細い道が…。

おー、巻き道発見
明王峠直下のあの急な階段を登らなくて済むのはありがたい
この道、地図に載っていないけれど、大丈夫だよね…。


大丈夫じゃなかったかも…

道は細く、まわりの草や枝も伸びて、かなり藪に戻りかけています。
場所によっては道が見えないほど。
草に隠された道の感触を、足の裏で確かめながら進みます。

奥高尾縦走なんて軽装で大丈夫さ。って今日は半袖を着てきてしまいました。
草をかき分けて進み、気がつけば両腕に擦り傷いっぱい。
そんなに痛いわけじゃないけど、やっぱり山は長袖じゃないといけませんね。反省

縦走路に合流。ほっと一安心。
心細い道で、ずいぶん長いこと歩いた気がしましたが、時計を見ると8分しか経っていませんでした。

上の写真で、左の踏み跡が巻き道の出口。
この道から出てくると、縦走路の立派さは高速道路レベルですね

12時32分。
底沢峠の先で、木の切り払われた明るい尾根道に出ます。
両側の木はそのままなので、展望はありません。

う~暑い
6月の低山歩きに、この直射日光の道はつらい…  

12時38分。
堂所山の手前で、道は2つに分かれます。
山頂へ向かう道と、南面の巻き道。

出発前は、縦走っていうんだから全部登るぞ、って意気込んでいたのですが、さっき道を間違えたところでちょっと萎えてしまいました。もう楽して行こうっと。

12時50分。
堂所山を過ぎて縦走路に戻りましたが、また巻き道登場。
稜線を進んだからといって、景色が良い訳でもなし。
迷うことなく巻き道を選びます。

12時58分。
また巻き道ですか。
ええ、巻き道を行きますよ。当然ですよね。

稜線上の道も巻き道も、どちらも立派な道です。
これだけの道を2本整備するのは結構な手間と費用がかかるはずです。
考えてみれば贅沢なことですよね。

13時21分。
またしても巻き道の分岐ですが…。 

さすがに景信山は登らないわけにはいかないですね。
いい加減、お腹も空いてきて、山頂でお弁当も食べたいですし。

というわけで、久しぶりに稜線上の道を選びます。

山頂までは、木の階段が続きます。
足がくたびれてくると、木の階段は上りも下りもきついんですよね
あともうちょっと。頑張れ♪

13時29分、景信山に到着です。  

長くなってまいりましたので、今日はこのあたりで。
続きはその2(景信山→高尾山)へ。お待ちしております


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