• お散歩パンダ.com – お散歩パンダのおでかけレポート

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    奥高尾縦走1442-02
    2018年6月8日。
    1週間前に武甲山に登ってきたのが、2年ぶりの山歩きだったというのに、また山に行きたくなって、2週連続で金曜日に有給休暇を取って出かけることにしました。

    とはいえ、子供を学校に送ってから、朝8時過ぎに家を出ることになるので、あまり遠くには行けません。
    それならば…と選んだのは、陣馬山に登って高尾山から下りる「奥高尾縦走」。

    10時過ぎに歩き始めれば、夕方には下山できるはず。
    途中で何かトラブルがあっても、エスケープルートが豊富にあるので安心です。

    このルートは20代半ばに歩いて、それなりに余裕をもって踏破した記憶があります。
    あれから25年以上、さて前と同じように歩けるでしょうか(^o^;
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    前回(25年前)は神奈川県側の和田バス停から登ったので、今回もできるだけ当時と同じルートをたどろうと思ったのですが、JR中央本線の藤野駅から和田に向かうバスが午前中は7:25と8:10の2本しかなく、とうてい間に合いません(減りましたよね…)。

    そこで、今回は東京都側の陣馬高原下バス停からスタートすることにしました。
    奥高尾縦走0926-01
    陣馬高原下へのバスが出る高尾駅。
    以前は八王子駅からバスが出ていましたよね。
    高尾駅からの方がバスの所要時間は短いので、登山客にはありがたい変更です。
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    バスは川筋に沿って山へと向かいます。
    平日の、しかも登山には遅めの時刻だというのに、満席で立ち客も出ています。
    見た感じ、登山客がほとんどで、途中で空きそうにもありません。
    仕方ないので、運転席のうしろに立って、40分のバス旅を楽しむことにしましょう。

    奥高尾縦走1009-01

    10時09分、陣馬高原下に到着。
    さぁこれから延々20kmの山歩きです。
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    バス停の近くには数軒の商店が並んでいますが、どれもお休みのようです。
    休日だけの営業なのでしょうか。
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    10時24分。
    陣馬新道コースの入口に到着です。
    ヤマケイオンラインのコースタイムではここまで30分と表示されていますが、意外にあっさり登山口に着きました。舗装道路歩きが短いのはありがたいですね
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    ここから山道に入ります。
    最初のうちは森林公園の遊歩道のような雰囲気ですが…

    奥高尾縦走1030-01
    5分も経たないうちに、木の根が階段状に続く急坂が始まります。
    どれぐらい急か、写真だと伝わりにくいですが、歩幅の揃わない、なかなかきつい登りです。
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    15分ほど辛抱して登ったあたりで、勾配が一段落してきました。
    そろそろ山頂?…いやいやそんなはずはありませんね。
    登山口からまだ半分も来ていません。

    一番急なところは過ぎたとはいえ、忍耐の登りはまだ30分ほど続きます。
    初っ端からこれはしんどい
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    11時15分、陣馬山頂に到着。
    大汗かきましたが、それに報いる最高の天気と絶景です

    ここからは富士山の景色が最高!
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    ….のはずでしたが、今日は山すそだけちらり。
    こんなにいい天気なのに。ん~残念
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    山頂の茶店の猫さん。
    にゃーにゃーにゃーとさかんにアピールしますが、私が写真を撮ってばかりで、美味しいものを何もくれないとわかると、ぷいっと他の登山者のところに行ってしまいました

    陣馬山は、今日の縦走でいちばん高い山(855m)なので、なんだかもう達成感が…いやいや、今日はここからが長いんですよね。気合を入れなおして出発です。

    奥高尾縦走1126-02

    広くて緩い、遊歩道のような歩きやすい道が続きます。
    さっきまでの急坂がウソのようです

    奥高尾縦走1142-02

    11時42分、奈良子峠を通過。
    すれ違う人も少ない、静かな山旅の雰囲気です。
    休日だとこうはいかないんでしょうね。
    どんどん進むよ~

    奥高尾縦走1149-03

    11時49分、明王峠に到着。
    外国人のグループが登ってきていました。日本の山はいかがですか
    急に人が増えて、賑やかになりましたね。
    早めの昼食に…とも思いましたが、落ち着く場所もないので、ノンストップで直進します。

    売店の前を過ぎた先から急な下りに。
    あ、あれ…ここでこんなに降りていいんだっけ…?
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    下る途中に、不思議な石積みがありました。
    これは何?
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    石投げ地蔵嬢ヶ塚というのですね。
    なんだか悲しい由来がありそうな…。

    「殆ど不眠不休の旅であった」

    え?
    ちょっと待て。
    話、そこで終わり???

    石積みの理由はどこ行ったの???
    続きが気になる~って、それがこの看板の狙いでしょうかね
    帰ってから調べましたよ。続きを知りたい方はこちらを読んでみてくださいね
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    まだまだ続く、急な坂と階段の連続。
    いやぁ、これは登りたくないな。
    下りでよかった…と思いながら、どんどん高度を下げていきます。

    奥高尾縦走1203-01
    12時03分。
    え、舗装道路…???
    奥高尾縦走1204-03

    うにゃ~
    道、まちがえた~

    与瀬神社を経て、相模湖へ向かう下山路に入ってしまっていたんですね。
    明王峠を出るとき、なんでこんなに下るんだろう…と不審に思って地図を確かめたはずなのですが。

    そうか。
    原因は、地図を「小仏バス停(東京都側)に下ってないよね」という観点でしか見ていなかったこと。まさか神奈川県側に下っているとは思いもしませんでした。

    標高差にして130mも下りてしまいました。
    ということは…。
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    うー、いま下りてきた分、この急坂を登り返さにゃならんのか。

    今日はもうこのまま相模湖まで歩いて帰るか。
    そんな考えも頭をよぎりますが、思い直して再び明王峠に重い足を向けるのでした
    やれやれ。
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    家に帰って明王峠の写真を確かめたら、道標、ちゃんと写っていますね。
    外国人グループに気をとられて、見落として直進してしまったのでした

    縦走だから、まっすぐ。
    こういう単純な思い込みが遭難のはじまりですね。
    気をつけなければ。
    奥高尾縦走1216-01
    12時16分 。
    ん?右に細い道が…。
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    おー、巻き道発見
    明王峠直下のあの急な階段を登らなくて済むのはありがたい
    この道、地図に載っていないけれど、大丈夫だよね…。

    奥高尾縦走1224-01
    大丈夫じゃなかったかも…

    道は細く、まわりの草や枝も伸びて、かなり藪に戻りかけています。
    場所によっては道が見えないほど。
    草に隠された道の感触を、足の裏で確かめながら進みます。

    奥高尾縦走なんて軽装で大丈夫さ。って今日は半袖を着てきてしまいました。
    草をかき分けて進み、気がつけば両腕に擦り傷いっぱい。
    そんなに痛いわけじゃないけど、やっぱり山は長袖じゃないといけませんね。反省
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    縦走路に合流。ほっと一安心。
    心細い道で、ずいぶん長いこと歩いた気がしましたが、時計を見ると8分しか経っていませんでした。

    上の写真で、左の踏み跡が巻き道の出口。
    この道から出てくると、縦走路の立派さは高速道路レベルですね
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    12時32分。
    底沢峠の先で、木の切り払われた明るい尾根道に出ます。
    両側の木はそのままなので、展望はありません。

    う~暑い
    6月の低山歩きに、この直射日光の道はつらい…  
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    12時38分。
    堂所山の手前で、道は2つに分かれます。
    山頂へ向かう道と、南面の巻き道。

    出発前は、縦走っていうんだから全部登るぞ、って意気込んでいたのですが、さっき道を間違えたところでちょっと萎えてしまいました。もう楽して行こうっと。
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    12時50分。
    堂所山を過ぎて縦走路に戻りましたが、また巻き道登場。
    稜線を進んだからといって、景色が良い訳でもなし。
    迷うことなく巻き道を選びます。
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    12時58分。
    また巻き道ですか。
    ええ、巻き道を行きますよ。当然ですよね。

    稜線上の道も巻き道も、どちらも立派な道です。
    これだけの道を2本整備するのは結構な手間と費用がかかるはずです。
    考えてみれば贅沢なことですよね。
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    13時21分。
    またしても巻き道の分岐ですが…。 
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    さすがに景信山は登らないわけにはいかないですね。
    いい加減、お腹も空いてきて、山頂でお弁当も食べたいですし。

    というわけで、久しぶりに稜線上の道を選びます。
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    山頂までは、木の階段が続きます。
    足がくたびれてくると、木の階段は上りも下りもきついんですよね
    あともうちょっと。頑張れ♪
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    13時29分、景信山に到着です。  

    長くなってまいりましたので、今日はこのあたりで。
    続きはその2(景信山→高尾山)へ。お待ちしております


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