たばこと塩の博物館への行き方
- 東京駅→(JR山手線で1駅2分)→神田駅→(地下鉄銀座線で6駅12分)→浅草駅→(東武伊勢崎線(スカイツリーライン)で1駅3分)→とうきょうスカイツリー駅下車
- とうきょうスカイツリー駅の「正面改札口」を出て左へ真っすぐ500m(徒歩7~8分)
→ たばこと塩の博物館のHPへ
入園料(2018年7月現在) 未就学児無料、小学生~高校生50円、大人100円障がい者減免 あり(本人・介助者無料)
ぐるっとパス「全部回ろう」チャレンジ
◆1日目(2018年6月22日)の訪問先
- たばこと塩の博物館 ←今ここ
↓ - アミューズ・ミュージアム
「東京・ミュージアムぐるっとパス2018」で入れる施設を、2か月の有効期間の間に全部回ろうチャレンジ。
最初にやってまいりましたのはこちら、墨田区横川の「たばこと塩の博物館」です。
東武線「とうきょうスカイツリー」駅(なんで「とうきょう」がひらがななのか未だによくわからない)から真っすぐ南に500m。歩いて7~8分ほどで到着です。
昔、渋谷にありましたよね。こちらに移転していたとは知りませんでした。
タバコ嫌いなもので足が向かなかったのですが、折角入場券があるのですから入ってみましょう。
2階に上がると特別展会場。特別展は残念ながら撮影禁止です。
この日は「モボ・モガが見たトーキョー」をテーマに、大正から昭和初め頃のファッションやグッズ、東京の街の様子などが展示されていました。
こちらの特別展は7月8日で終了してしまいましたが、常設にしても良さそうな楽しくて充実した展示でした。折角下町の博物館なのですから古き良き東京の姿も常設展示したらいいんじゃないですかね。
次は常設テーマの2本柱の1つ、塩のコーナーです。
若い方は、そもそも何故「たばこ」と「塩」でセットなんだと疑問に思われるかもしれませんが、この2つは「昔、国が販売を独占していた商品」という共通点があるのです。
そう、専売公社。一定以上の年齢の方はわかりますよね。
この博物館は、元々は1978年に専売公社が開設し、JTに引き継がれたものです。
塩田って、私には海水を浜辺で蒸発させて塩をとる程度のイメージしかなかったのですが、改良に改良が重ねられて、大規模な設備で複雑な工程でつくられていたそうです。
このコーナーでは、塩づくりの工程が展示と動画で詳しく説明されています。ここではネタバレは控えますので、是非行って学んできてくださいませ。なかなか楽しかったですよ。小学生の自由研究にもおすすめです。
塩は生き物の体に無くてはならないもの。
その塩が体のなかでどう役に立っているか、わかりやすく学べます。
ちなみに、草食動物は草木とは別に塩をなめなければ生きていけないけれど、肉食動物は生肉に含まれる塩分で十分なので別に塩を摂らなくてもいいんだって。
人間はその中間なので、塩分は必要、でも控えめに、ってことなんですね。
さて、3階のタバコのコーナーにまいりましょう。
こちらがタバコの原料になるニコチアナ・ルスチカとニコチアナ・タバカム。
何だか庭を放ったままにしておけば生えてきそうな普通の草です。白い紙に巻いて火をつけて煙を吸って…というイメージと結びつかないですね。
世界中の数々の吸引具が展示されています。
こちらは中東でよく使われた、水たばこを吸う道具だとか。
民芸品として観れば面白いけれど、まわりの人が、こんなでっかいので吸っていたりしたら、正直鬱陶しいよなぁ
こちらでは江戸時代の煙草職人さんの様子が再現されています。
日本には戦国時代の末期にスペイン人が持ち込んだのが始まりとのこと。
安土桃山から江戸期にかけて広く普及したタバコ。武士や町人が長い煙管で吸っている様子など、時代劇でよく出てきますよね。
ぐっと時代が下がって、昭和の街角でよく見かけたたばこ屋さん。
すっかり見かけなくなりましたね。
今まで敬遠していた「たばこと塩の博物館」ですが、職人技と分業工程で葉巻が出来上がっていく様子を収録した動画など、なんだか伝統工芸の工房を思わせるような興味深い内容でしたし、うん、これはこれで面白かった。
昔の喫煙具の展示などもありますが、博物館(文系)というよりは科学館(理系)としての楽しみの方が勝っている感じですね。
ここまで行って、塩だけ見て帰ってくるのも勿体ないしね。
タバコの害についての説明にあまり重点が置かれていないのは、まぁJTさんのPR施設ですし仕方ないでしょう。
というわけで、こちらはおすすめです。是非行ってみてくださいませ。
次の見学先:アミューズ・ミュージアム