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紙の博物館(東京都北区)ぐるっとパス「全部回ろう」その13(4日目ー1)

ご案内
ぐるっとパス「全部回ろう」はふぁみとりっぷ5号館で連載中のレポートですが、この「紙の博物館」はファミリーでのお出かけにおすすめの博物館ですので、こちら「ふぁみとりっぷANNEX」に出張して紹介させていただきます。5号館にも是非遊びに来てね

前の見学先国立映画アーカイブ
次の見学先北区飛鳥山博物館


紙の博物館への行き方

  • 東京駅→(JR京浜東北線快速で16分)→王子駅
  • 王子駅「南口」を出て、目の前の跨線橋を渡ったところの階段を上ると公園があります。紙の博物館はその奥左手です(紙の博物館へのルートは、上の地図か紙の博物館のWebサイトの案内を参照してください)。
  • 紙の博物館は、北区飛鳥山博物館のお隣です。
→ 紙の博物館のHPへ

入園料(2018年7月現在)
 未就学児無料、小学生~高校生100円、大人300円
障がい者減免 あり(本人・介助者無料)


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ぐるっとパス「全部回ろう」チャレンジ
4日目(2018年7月13日)の訪問先

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5日目(2018年7月16日)に進む


「東京・ミュージアムぐるっとパス2018」で入れる施設を、2か月の有効期間の間に(休館の施設を除いて)全部回ろうチャレンジ。
今日は北区の王子にやってまいりました。

都電荒川線がとことこ走っています。
路面電車といいますが、荒川線が道路の上を走っているのはここ「王子駅前~飛鳥山」の1駅間だけなんですよね。
お子さん連れなら、荒川線に乗っていけばきっと喜ぶと思いますよ。

さて、紙の博物館があるのは、王子駅すぐ目の前の「飛鳥山」の上です。

飛鳥山は、山とはいいますが最寄りの王子駅から見て標高差20mほど。
にもかかわらず、なんと…

登山鉄道があります
その名は「アスカルゴ」。
正確にいうと、鉄道ではなくてスロープカーというんだそうです。

特別に見晴らしが良い訳ではありませんが、乗ればちょっとした旅気分です。
乗車は無料です。目指す紙の博物館は山の上。JR王子駅「中央口」改札を出てすぐ左に乗り場がありますから、折角ですから乗ってまいりましょう。

ただ、休日は何十分も並ぶこともありますから、そういうときは気持ちを切り替えて階段を上りましょう。3分もあれば山の上まで歩いて行けます。

アスカルゴの頂上駅?から園路を道なりに5分も歩けば、紙の博物館に到着です。
ちなみにすぐ左隣は、次に行く北区飛鳥山博物館です。

館内に入ると、大きな凧に描かれた歌舞伎役者さんがお出迎え。
新潟県で300年前から続く白根大凧合戦で使われた凧だそうです。

1~2階は紙の製造工程や、さまざまな用途などが解説されているお勉強スペース。
1階が大人向け、2階が子供向けという感じですね。

焼き物に使われる陶土を漉き込んだ「陶紙」を折って焼くと、陶器の折り鶴のできあがり。
これやってみたい~
風船とか兜とか、いろいろ作ってみると楽しそうですね

さて、3階に上がってみましょう。
こちらは紙の歴史と、さまざまな文化財の展示コーナーです。

今から1200年以上前、西暦770年に印刷された「百万塔陀羅尼」。
当時の称徳天皇が鎮護国家のために作らせたもので、印刷された年代が明確になっているものの中では世界最古なのだとか。
海外にはこれより古いことが明らかなものもあるそうですが、そういうのはいつ印刷されたか記録が残っていないんだって

印刷された枚数はなんと100万枚。
1枚20秒、1日10時間刷ったとして1年半以上ですか。
輪転機とかない当時としては、途方もない仕事だったのではないでしょうか。
今でも法隆寺などに4万枚以上残っているそうです。

ボランティアさんの話によると、印刷博物館にも展示されているんだって。
あとで行ってみよう

こちらは和紙の製造工程で使われた「叩き棒」
煮てやわらかくした楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を、叩いて繊維をバラバラにするために使われたものだそうです。
繊維を1本1本バラバラにするって、理屈としてはわかりますが、かなりの力仕事だったでしょうね。

和紙で作られた着物です。
古いものではなくて現代工芸なんですね。

左は薄い和紙そのもの。
右は紙で作ったこよりを糸として使った織物で、洗濯もできるのだとか。
意外に丈夫なんですね。

パピルスの花の書かれたパピルス。ややこしい
あ、パピルスは古代エジプトで使われた紙の原料です。ご存知ですよね。
英語のPaperの語源もパピルスですね。

紙の博物館、なかなか見ごたえがありました。
「全部回ろう」が目的になってしまって、ちょっと駆け足になってしまったのが残念ですが、また機会を見てゆっくり再訪したいですね。

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