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石神井川にて「鳥ラン」

2020年から始めたバードウォッチング。
2023年から再開したジョギング。
毎週末、鳥見の日は走るのを休んで、走った日は鳥見を休んで。
交互に楽しんでおります。

でもね。
せっかくの貴重な休日、鳥見もランも楽しみたいな、と。

そんな訳で、試しにカメラを肩にかけたまま、走りに行ってまいりました。
いつもより控えめに、のんびりペース(7~8分/kmぐらい)のジョギング。
鳥を見つけたら、立ち止まってしばし撮影。
そんな感じでラン→鳥見→ランの繰り返し。
さて、鳥見とラン、思惑通りに2つを同時に楽しむことはできるでしょうか。

というわけで、石神井川に架かる西田中橋にやってまいりました。
ここから鳥を探しつつ、上流へと遡ってまいります。

早速、橋のすぐそばにオナガガモさん。
あったまテカテ~カ♪って古いドラえもんの歌が口をついて出てきてしまいました。
なんとも光沢のある愛らしい頭頂部ですな。

石神井川のこのあたりは、どこまでも垂直のコンクリ護岸が続く、典型的な都市河川です。
それでも鳥たちにとっては貴重な水場。この季節にはさまざまな種類の鴨が見られます。

石神井川は洪水対策でとても深く掘り込まれているので、朝のうちは川面のほんの少ししか日があたりません。そんな貴重な陽だまりで、コガモさんがのんびり羽を休めていました。
なんとも気持ちよさそう。「こんな日は、仕事なんてしないんだもんね」って感じでしょうか。

私も見習って、今日は急がずのんびり走ってまいりましょう。
西田中橋から神路橋、道楽橋、新小橋、小橋、貫井橋、練馬大橋、竹橋。
わずか1kmほどの間に8つも橋があるので、1つ1つ渡っては鳥たちの姿を確認します。
でも、今のところ現れるのはカモたちばかりですね。そろそろほかの鳥さんにも会いたいな。

そして9つ目の境橋で。

ようやく見つけました。コサギさんですね。
真っ白な衣を身に纏い、いつもながら優雅なお姿です。

それにしても、「汚れたコサギさん」って見ませんよね。外で暮らしていれば、砂やほこりにまみれることもあるでしょうし、だんだんに薄汚れていくのが自然のような気がするのですが。
お風呂に入るわけでもなく(鷺の水浴びって、考えてみるとあんまり見た記憶がない)どうやったらこの白さをキープできるんでしょう。

油のコーティング効果?
そんなことできるんだったら、人間の衣類にも応用できないんでしょうかね。

その先、上新田橋、大野橋、こぶし橋、谷原三之橋と500mほど走ってまいりまして。

その次、桜見橋の欄干にいたキジバトさん。
普段はハトさんにカメラを向けることは少ないんですけどね。
折角ですから、スルーせずにパチリ。
たまにアップで撮るとなんだか新鮮です。

その先は谷原二之橋、すずしろ橋、高野橋。
おっとハクセキレイさん発見。

カメラを向けた先、ちょこまか走りまわり、飛びまわり、あっという間にフレームアウト、撮りにくいったらありゃしない。
… ありゃしない、って言い回し、最近あんまり聞かない気がしますね。古い人間なもんで。はい。

富士見橋、高富士橋、下薬師堂橋。
その先、西武池袋線のガードをくぐって薬師堂橋を過ぎると、川の両岸に並木の遊歩道が設けられ、気持ちよく走れるランニングコースになっています。

このあたりの主役はスズメさん。
カメラを向けるとすぐに逃げてしまうので、意外に撮りづらいですね。
数が減っていると聞きますが、練馬のこの辺りではまだまだ最大勢力です。

路面にはドバトさん。
こちらはカメラを近づけても逃げたりしません。
撮りやすい鳥ナンバーワン。間違いない。
撮りたい鳥、ってことはないけど。
って、何を失礼なことを言っているんだか。

環八通りに架かる長光寺橋をくぐると、その先500mほどの区間には、川面近くまで下りることができる親水デッキが設けられています。この先は鳥の姿も増えて楽しいんですよね。

ハシボソガラスさん。
まわりに誰もいないのを確認して、目を合わせて「おはよう」って声をかけてみました。
頭いい鳥だそうですから、フレンドリーな反応してくれるかな、ってちょっと期待したんですけど。
なんかヤダ、って感じであっさり逃げられてしまいました。
やれやれ、そんなに警戒せんでも。

そのとき。
ぴぃぃーって高くて鋭い鳴き声とともに、青い光が下流へと飛んでいきました。
カワセミさんですねっ!!
その姿を追って、慌てて長光寺橋へと駆け戻ります。

いました!丸っこいやつ。

頭上には車がひっきりなしに通る環八通り。
このあたり、流れに沿ってカワセミさんがとまるのにちょうど良い茂みがあるんですよね。遊歩道から死角になって少々撮りづらいのですが、よっこらしょ、っと身を乗り出して撮らせていただきました。

すぐそばにはキセキレイさんの姿も。
ここだけ切り取ると山奥の渓流のようです。

さらに先へ、平成みあい橋、南田中橋、和田前歩道橋、山下橋。
親水デッキのある区間はここで終点。今日の鳥ランはここで折り返しにしましょう

樹上にメジロさん。
首を傾げ、「カメラなんぞ向けよって、なんか不審なやつだな」って感じですね。
そんなに怪しいですか、私(汗

対岸から飛んできて、「撮ってね~」とばかりに目の前にとまったのはヒヨドリさんでした。
ありがとう、メジロさんに警戒されて凹んでたんですよ。
なかなかキリっとした、素敵な目ですね。

長光寺橋手前まで戻ってきたら、後ろから「ぴぃ」と短く鳴いて呼び止めてくれました。
見分けがつきませんが、さっきと同じカワセミさんかな。

どこから流れてきたのやら、運動靴の船に乗るハクセキレイさん。
街中を流れる都市河川、方々に人間が流してしまったあれやこれやが落ちています
そんな環境でも、鳥たちは逞しく生きております。

谷原三の橋近くの排水口で、ドバトさんがのんびりひなたぼっこ中。
コンクリ護岸の石神井川には、大小さまざまな排水口が設けられていますが、鳥たちはそうした人工物をうまく「お休み処」に利用しているようですね。

なかには排水口のなかに巣を作って子育てする大胆なやつも、以前見たことがございます。
増水で水没したりしませんように、と祈っておりましたが、そのときは幸い、1~2か月の間に大雨が降るようなことはありませんでした。その後の顛末はわかりませんが、雛たちは無事巣立てたのでしょうかね。

最後は話が逸れてしまいましたが、今日の「鳥ラン」はこれにておしまい。
走った距離は 8.87km、所要時間は1時間50分01秒でした。
平均すると、歩くのとほぼ同じスピードですね。まぁそんなもんでしょう。長光寺橋近辺でかなり長いあいだ鳥を撮っていましたからね。

カメラを肩掛けで走り始めましたが、途中からは左手でカメラを握りしめて走りました。その方が楽です。
今回使ったカメラは Panasonic の LUMIX DC-FZ85 で、重さは616g。これぐらいの重さなら、のんびり走る分には手持ちにしても大して邪魔にならないこともわかりましたので、次の機会にはもう少し遠出してみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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