さて、腹もふくれ、汗も引いたことですし、そろそろ出発しましょうか。
12時27分、下山開始です。
歩き始めて間もなく、足元がグラグラっときました。
あれ、地震…?
と思ったら、続けてドォーンと音が響きます。
そう、ここは現役の採掘場。
いまも山の形は変わり続けているのですね。
12時33分、「武甲の肩」の分岐です。
このまま進むと小持山から大持山、さらには奥多摩への縦走路になります。
今回は右に曲がり、浦山口へと下る裏参道を進みます。
比較的若い木が多いのでしょうか、登ってきた表参道と違って鬱蒼とした感じがなく、明るい斜面を下っていきます。
木の根が露出しているところも少ないので、斜面が緩いところでは気持ちよく足が進みますが、やがて勾配がきつくなってきて、手掛かりも足掛かりも少ない、滑りやすい急坂を怖々と下ることになります。
ここを登るのはつらいだろうな~。
表参道→裏参道のルートにして正解だったようです
小持山越しに見えるのは都県境の山稜でしょうか。
表参道に比べて、見晴らしが良い道が続きます。
やはり嬉しいですね。
13時08分、長者屋敷ノ頭と呼ばれる分岐に到着。
左に2分ほど下れば水場があるようですが、補給の必要はないので先に進みます。
右は、昔は西武秩父駅方面に下る「西参道」だったようですが…。
ん~。
これがこの山の現実ですね。
かつて、西参道を下った方のレポートがこちらにありました。
山頂の様子も、今とはまるで違いますね。
とても興味深いので是非そちらもお読みください。
ここから急坂を下ると、しばらくの間、木々に囲まれてはいるものの、尾根筋の気持ち良い、歩きやすい道になります。
勾配が緩いのを良いことに、小走りに進んでしまいます。
しかし、勾配が緩いということは、大して標高を稼げないということなんですよね
やがて尾根から離れ、ジグザグの急な下りが始まります。
さっき調子に乗って走ってしまったせいで、疲れた膝と足首はもうガクガク。
一歩踏み出すのも辛い。
高低差200mを一気に下る、ここが今日一番しんどかったですね~
13時57分、ようやく谷筋に降りてきました。
滝の落ちる川辺で小休止。
いやぁ癒されますね~
ここからは橋立川に沿って、ゴールの浦山口駅まで延々と歩きます。
橋立川には滝がいくつもあって実に涼やかなのですが、ほとんどが道からは見づらい、近づくのも難しいところにあるのが残念です。
この二段の滝も、橋から望遠で撮って、さらにトリミングしてこんな感じ。
崖下にあるので、近くまで行って見ることはできません。
この滝には、川辺に降りる踏み跡がありましたので、滝壺近くまで行くことができました。
でも倒木が邪魔…
ここも、道からは茂みに隠れて写真が撮れません。
崖際の踏み跡を少し入って撮ったのですが、これ以上近づくのは危ないのでここで諦めました。
地元自治体で滝めぐりの遊歩道とか整備してくれたら、人気が出るんじゃないですかね。
秩父市さん、いかがでしょうか
15時13分。
林道を延々1時間以上歩いて、秩父二十八番札所 橋立堂に到着。
疲れた足に石段はしんどいですが、お参りしてまいりましょう。
お隣の橋立鍾乳洞にも立ち寄りました。
狭い洞内を、身をかがめて巡ります。
階段もものすごく急で、ここまで歩いてきた登山道よりよっぽど危ないですので注意してくださいね
受付でも言われますが、ザックやリュックを背負ったまま入るのは無理です。
想像以上に狭いですから気をつけて
15時40分、浦山口駅に到着~
休憩時間込みで6時間40分の山旅。
はからずも、登山地図のコースタイムとぴったり同じでした
久々の山歩きでしたが、膝がもうガクガク。
なまってるなぁ~、鍛えなおさなきゃ
1時間に1本の電車が行ったばかり。
すぐ近くに不動名水というのがあるそうですが、もう歩くのはいいや
駅前の自販機で冷たい炭酸水を買って、自分にご褒美の一杯
こういうときはビールじゃない方がいい。
のど越し爽快なのは、味のついていない強炭酸水の方が格上だと思っております
そうそう、電車を待っている間に野生のサルを見ましたよ。
5~6匹で、民家の屋根を伝うように走っていきました。
こういう人里にも下りてくるんですね。
カメラを構えた時にはもう走り去ってしまっていました。残念
1時間近く待ち、16時33分の電車に乗って家路につきます。
途中、乗り換えの西武秩父駅からは、武甲山の頂が間近に見られました。
かつてはこちら側からも登山道が通じていたんですよね。
いやぁ、それにしても久々によく歩きました。
20年以上前、毎週のように山に通っていた頃を思い出しました。
ここ2年ほど山歩きからは離れていましたが、また山にはまりそうです
実は昨日(武甲山から1週間)、奥高尾縦走してきましたので、次はそのことを書かせていただきますね
最後までお読みいただき、ありがとうございました。