東武東上線の成増駅から、北へ北へと下り坂。
自転車は快調に坂を下っていきます。
頼りは、頭の中のうろ覚えの地図。確か、この道沿いに初音湯はあったはず…。
それにしても、随分長い坂道です。
下っている分には気持ちいいけど、帰りはこれを上るのか…
そんなことを憂鬱にを感じているうちに、あれあれ、坂を下りきって、白子川の橋に出てしまいました。下りすぎた。この先は埼玉県。初音湯はこの先ではないはずです。
今来た道を引き返す…ということは…早速、上り坂だぁっ。
ひぃこらせっ、とペダルを漕ぐうちに汗ばんできました。
まぁいいさ、このあとは風呂が待っている。
ところが、今度こそ見落とさないように、と道の両側に目を配りながら走ったつもりが、東上線の線路が見えてきてしまいました。
おーい、初音湯はどこだぁ~。
再び踵を返し、またしても下り坂です。
これで見つからなかったら、帰りの上りはダメージ大きいぞ、と、ちゃんと地図を持ってこなかったことを少し後悔しつつ、今度は路地の奥を1つ1つのぞき込みながら行くと…。
よかった、ようやく見つけた。
坂を下りきる少し手前、左側の路地の奥に、初音湯の明かりが見えました。
1階はコインランドリーで、フロントは2階です。
靴を片付けて中へ入ると、汗ばんだ体を強めのクーラーが落ち着かせてくれました。
大音量のテレビは、楽天の連敗が5でストップしたことを伝えています。
脱衣所は広くはないですが、床はピカピカで、掃除も行き届いている感じです。や
はり脱衣所がきれいだと気持ち良いですね。
浴室では、お二人の先客がくつろいでいました。
入ってすぐ左がサウナ、右が水風呂です。
壁の絵はありませんが、かわりに入口近くの天井に青空の絵が描かれています。
お風呂は左奥で、手前から電気風呂、ジェットバス3台、一番奥が白くてぬるいお湯です。
浴槽のほうはどれもミニサイズで、それぞれ1人ずつ、5人が入ればそれで満員御礼でしょう。
今日は空いているので、順番に全部入って楽しんできました。
ジェットバスのお湯はやや熱め。何の説明も書かれていなかったのですが、一番奥のあの白い湯は何だったのでしょうか。
一方で、洗い場の方は随分たくさんあります。
数えてみたら25人分。洗い場の席が全部埋まるほどお客さんが来たら、落ち着いて浴槽に浸かっていられないですね。
今日は空いていて、よかった、よかった。
帰りはえっちらおっちら、線路に出るまで上り坂です。
わかっていたとはいえ、折角汗を流した後の上り坂は何だかもったいないですね。
漕いで上れないほどの急坂ではないですが、これ以上汗をかかないよう、途中で自転車を降りて、あとはゆっくり、自転車を押して駅まで帰りました。
あー、暑かった。
初音湯
2008年7月16日 水曜日 22:05入店