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    地元の夕張市が廃止に同意し、2019年3月末限りでの廃止が決まったJR石勝線夕張支線。

    廃止を1年後に控えた2018年2月5日。
    札幌雪まつりを見に来たその前に、夕張にも足を伸ばしてみることにしました。

    この日の早朝に成田を出発、9時から開館しているサケのふるさと千歳水族館に立ち寄って、10時38分千歳駅始発の夕張行きに乗るために千歳駅に戻ってきました。

    ただでさえ夕張行きは1日に5本しかないのに、そのうち2本は札幌を朝イチに出ても間に合わない早朝の列車なので、旅行者の立場で利用できるのは実質1日3本。この列車を逃すと次は4時間後。絶対に遅れないようにしなきゃね

    いきなり話が脱線しますが、JRのガード下の飲み屋です。
    こういうベタなネーミング大好き
    子供の心を取り戻せそうな。でも子供は酒は飲むってか(^o^;;;;

    さすがにこの時間では開いていませんね。後ろ髪をひかれつつ改札を入ります。

    今朝、新千歳空港駅であらかじめ買っておいた、夕張行きの乗車券。
    〇〇円区間の切符じゃ気分が出ないですからね。
    手元に残らないのは承知のうえで「夕張」が印字された切符で出発です。

    10時34分。
    ホームに上がると、1両編成のキハ40が既に発車を待っていました。
    長い編成の特急や快速エアポートが行き交う、都会的な高架駅のなかで、ここだけが時間が止まったようです。

    列車というのは列をなすから列車なのであって、1両編成は列車とは言わないんじゃないかな。
    うん、ごちゃごちゃ余計なことを考えるのは止めておこう

    念のため確認しておきましょう。
    うん、夕張行き。間違いないですね。

    10時38分、夕張に向け発車です。
    遠くに見える低い山並みの向こうに、目指す夕張があるのですね。

    車内には旅行者らしき何人かが乗っているだけで、地元の方の姿は見当たりません。
    のんびり足を伸ばしてまいりましょう。

    私のような、雪のない東京から来た者にとっては、こういう「ただ雪が積もっているだけ」の景色が珍しくて美しくて仕方ないんですよね。

    リゾートトレインだのトロッコ列車だのではなく、キハ40みたいな飾り気のない列車の窓から眺める雪景色こそ最高の贅沢。うん、間違いない

    自分で書いていて思い出しましたが、今はなきワイド周遊券を手に、日本中のローカル線を乗りに出かけていた平成の初め頃は、キハ40が来るとがっかりしていましたけどね。
    (キハ35が来たときほどではないですが

    そのキハ40に旅情を感じるようになるとは。
    当時を思い起こすと何だか不思議な気がします。

    10時55分。
    駅ではない、林間の信号場で停車。
    人里からどれぐらい離れているのか、まったく人の気配がしません。

    行き違いの札幌行き特急「スーパーとかち4号」が遅れているのでしばらく停まります、との車内放送が流れます。
    まぁいいじゃないの。急ぐ旅でもなし。
    通勤電車ならイライラするんでしょうけどね。

    15分ほどで対向列車が通過して、こちらもよっこらしょ、っとばかりに動き出します。

    11時30分、川端駅に到着。

    あれ?
    気がつけば2駅で、時刻表どおりの運転に戻っています。
    あんなに遅れたのに。

    時刻表を確かめたら、本来は1つ前の追分で11分の停車時間があるところをすぐに発車し、この川端でも8分それぞれ停車するダイヤになっているので、あっさり遅れを吸収してしまったのですね。

    昔の長距離鈍行には1時間とか2時間とか停車する駅が平気でありましたが、それほどではないにせよ、この列車ものんびりしたものです。

    11時59分、新夕張駅を発車。
    ここから先が石勝線夕張支線。
    1年と少し後に廃線になることが決まっている区間です。

    この駅で乗客が増えて、半分ぐらいのボックスに1~2人ずつ座っているぐらいになりました。
    多くは旅行者ですが、地元の利用者も何人かいらっしゃるようです。

    列車はしばらく雪に埋もれた畑の中を走っていきますが、2つ目の南清水沢駅あたりから両側に山が迫ってきます。
    けれども沼ノ沢、南清水沢、清水沢、鹿ノ谷と、どの駅も周辺には家やアパートが並び、廃線を控えた過疎のローカル線というイメージとはちょっと違う雰囲気です。

    夕張市の人口減少率は全国の市のなかで最も高いそうですので、見えている建物の中にも空き家が多くなっているのでしょうかね。

    12時24分、鹿ノ谷駅に到着。
    地元の方はここまでにほとんどが下車し、車内は旅行者ばかりになります。

    12時26分、定刻どおり終点の夕張駅に到着です。
    乗客の多くは、このまま折り返すようです。

    駅の外に出てきました。
    まだ真新しい駅舎ですが、来年の春には駅としての役割を終えるのですね。

    東京の人間からすると、千歳の積雪でも物珍しい感じで見ていましたが、山間の夕張はその3倍ぐらいの雪で埋もれていました。
    出発前、大雪のニュースを見ていましたので、普段よりかなり多いのでしょうかね。
    地元の方は大変だったことと思います。

    12時34分、折り返しの千歳行きが出発していきました。

    折角来たのですから観光も、と思っていたのですが、残念ながら石炭博物館は冬季休館中。
    周辺の歩いて行けるところに他の見どころも見当たらないので、駅前のマウントレースイスキー場をぶらり散策して、高速バスで札幌へと戻ることにしました。

    札幌方面から来たバスとすれ違います。

    高速バスといっても、高速に乗るのは江別から先、ちょっとだけの区間で、そこまではローカルバスの雰囲気。栗山や南幌など周辺の町にこまめに停まっていきます。
    バスの一番前の席に陣取って、車窓を楽しむつもりでしたが、半分ぐらい寝てしまいました

    夕張から札幌まで、高速バスで2時間。

    JRでは千歳から夕張まで、途中駅での長い停車も含めて2時間弱でしたので、JR北海道さんがその気になれば勝負できなくもない時間差だとは思いますが、札幌からの直通列車などありません。
    残念ですが、潜在需要を含めても、勝負したいと思える乗客数ではなかったということでしょう。

    かつて、夕張鉄道が夕張から函館本線野幌まで、札幌への最短に近いルートの鉄道路線を営業していたそうですが、1971年に廃止されたとのこと。

    南を大回りするJR線ではなく、夕張鉄道の路線の方が残っていれば(スイッチバックとか解消されているのが前提ですが)、街も鉄道も違った運命があったのではないかとも想像したりします。
    それでもまぁこの人口減少ぶりを見ると難しかったかもしれませんね。

    帰ってきた大都会は、この日が雪まつり(大通会場)の開幕日。
    私も含め、観光客であふれていました。
    外国からのお客様も、年々増えていますね。
    さっきまでの夕張の静けさが嘘のようです。

    次に夕張に行く機会があるとしても、その頃にはもう鉄道は廃止されているでしょうね。
    また廃線フィーバーとか始まるのでしょう。静かなうちに行けて何よりでした。

    明日は円山動物園。あさっては札沼線で新十津川に向かいます。
    折角の有給休暇ひとり旅、楽しんできま~す

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