大麻比古神社のある鳴門市大麻町は、江戸期に四国の玄関口だった撫養(むや)から四国各地へ向かう撫養街道が通り、また四国八十八か所巡りのお遍路さんがまず最初に目指した「第一番札所」の霊山寺(りょうぜんじ)があるなど、古くから旅人たちが行き交った土地柄です。
大麻町商工会さんのWebサイトによると、藍染めや大谷焼、酒蔵に醤油蔵など、様々な伝統産業の工房があり、見学や体験ができるところも多いそうです。
ついつい駆け足になりがちな諸国一宮巡拝ではございますが、大麻比古神社お膝元の大麻町で、いちにちゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
阿波国一の宮 大麻比古神社の近隣に駅はなく、バス停からも少し離れています。
このため、鉄道やバスで巡拝されるみなさまには、少々歩いていただく必要がございます。
なお、空路で徳島に入られる場合は、次のいずれかでどうぞ。
公共交通機関で大麻比古神社の最も近くまで行けるのが、徳島バスの「鳴門大麻線」を利用する方法です。ただし、本数が少ない(2024年6月現在、1日6本)ので、時間が合わないときは案2でのお出かけもご検討ください。
→ 徳島バス「鳴門大麻線」時刻表
鳴門大麻線には、JR高徳線の板野駅または池谷駅(どちらも特急「うずしお」停車駅です)か、JR鳴門線の鳴門駅で乗り換えとなります。
降りるバス停は「ドイツ館」または「霊山寺前」です。
大麻比古神社には「ドイツ館」バス停の方が少しだけ近いですが、「霊山寺前」バス停からの道が大麻比古神社への表参道ですので、行きは「霊山寺前」で降りて向かうのがおすすめです。
ちなみに、霊山寺もドイツ館も、せっかくここまで来たからには立ち寄りたいスポットです。
ですから
「霊山寺バス停で下車→霊山寺参詣→大麻比古神社参拝→ドイツ館見学→ドイツ館バス停から帰る」
なんてプランにしてみてはいかがでしょうか。
バスを降りたら、近くに見える信号(50m西)を右折、あとはひたすら真っすぐ進めば大麻比古神社です。バス停から神社まで、歩いて20分ほどの道程です。
Google Mapの経路検索では、駐車場内を突っ切るルートは出ません。
ここは下図に赤矢印で示したように進むことで近道(5分ほどショートカット)となります。
なお、帰り道にドイツ館へ向かう際は、拝殿から戻ってきて、参道の石段を下りた右側に境内案内図がありますので、ここで「第一駐車場」の場所を確認して進んでください。
板東駅には特急「うずしお」は停車しませんので、普通列車で行く必要があります。
普通列車は本数が少なめ(昼間1~2時間に1本)ですので、あらかじめ時刻表を確認の上でお出かけください。
徳島駅から板東駅までの所要時間は20分ほどです。
→JR四国 時刻表
ここでは「わかりやすい」ことを優先にご説明します。
道順は次のとおりです。
大麻比古神社の南を走る「高松自動車道」には、県内外の都市間を結ぶさまざまな高速バスが走っています。
ありがたいことに、大麻比古神社まで歩いて行ける場所に、それらのバスが停車する「鳴門西」バス停があります。関西などから直行できて便利です。
2024年6月現在、鳴門西バス停を利用できる高速バスは次のとおりです。
鳴門西バス停から大麻比古神社への最短経路は、高松自動車道沿いにつけられた細道を抜けていくルート(途中、階段あり)なのですが、経路検索アプリでこの道を示してくれるのはゼンリンの「いつもNAVI」と、ゼンリンの地図を使っている「NAVITIME」だけです(2024年6月現在)。さすがゼンリン… って伯耆国一の宮 倭文神社のときも同じこと書いた記憶が(笑)
【ちょいと追加情報】「iOSマップ」でもこの道を通るルートが表示されました。意外にやるね(笑)
ご注意いただきたいのが、鳴門西バス停は
の2つが全く違う場所にあり、大麻比古神社への道順も異なることです。
バスを降りてからの道順ですが、大麻町商工会さんが現地写真つきでとっても詳しいルート案内を掲載してくださっていますので(大麻町商工会さん、ありがとうございます)、長い階段を下りるところまではこの案内に従って進んでください。
特に、下り線(西行き)のバス停からの道順は少々(いや、かなり)わかりづらいので、大麻町商工会さんの案内は必読です(記事後半の「池田・高松方面行きの高速バスを降りた場合【鳴門西PA下り線】」をお読みください)。
長い階段を下りた先は(大麻町商工会さんの案内では左折となっていますが、左折せずに)そのまま高速道路に沿って直進します。
しばらく進むと左側に大きな鳥居があります。鳥居をくぐり、長い参道をまっすぐ進めば大麻比古神社に到着です。鳴門西バス停から大麻比古神社まで、歩いて30分ほどの道程です。
【追記】 コメントいただいた「トモヨ」さんによりますと、2024年9月に下り線のバス停(大阪方面からのバスが到着)で降りたところ、「草がボーボーで怯むような道」だったそうです(本ページ末尾コメント欄参照ください)。皆さま、夏~初秋の暑い時期に高速バスで鳴門西バス停から向かわれる際はご注意くださいませ。貴重なレポートありがとうございました! |
ご紹介は以上です。それでは、よい旅を!
よろしければコメントもお待ちしております。