伊賀といえば忍者。
ステレオタイプではございますが、想いを巡らさずにはいられません。
敢国神社も伊賀国一の宮として、忍者とはひとかたならぬ繋がりがあるようでございます。
服部家の祖神(元伊賀国南宮山に祭られていた)少彦名命、金山媛の両神が、伊賀の一の宮、敢国神社に合祀されたのは、円融天皇の貞元二年(九七七)二月で、平安朝の初期の頃であるが、この時代にはじめて両神が合祀されたことは、服部氏の勢力が伊賀全体に伸長して、他民族がこれを異族として区別することが到底許されなくなったことを意味している。 |
私は残念ながらまだ見に行ったことがないのですが、敢国神社で毎年11月に行われている黒党祭は、伊賀忍者の頭領である服部一族ゆかりの神事で、永く途絶えていたものを平成7年、450年ぶりに再興したものなのだとか。忍者好きには気になるお祭ですね。
というわけで、今回は敢国神社へのアクセスをご紹介します。
敢国神社は、最寄りの佐那具駅(JR関西本線)から2.5kmほど離れています。
近くまで行ける路線バスはあるものの本数が少ないので、電車・バス派の立場からするとアクセスが少々不便、と言わざるを得ません。
上図のとおり、敢国神社に行くには
という3つの選択肢がありますが、おすすめは「1. 上野市駅からバス」です。
上野市駅は伊賀市(旧・上野市)の市街地にあり、忍者屋敷や芭蕉翁生家、伊賀上野城など、伊賀観光の定番スポットに近く、ホテル・旅館も多い [PR] ので、遠方からのおでかけには最適です。
つきましては、以下「1. 上野市駅からバス」での行き方を中心にご説明したうえで、本記事の最後で「2. 佐那具駅から歩く」「3. 佐那具駅 or 新堂駅からバス」も簡単にご紹介させていただきます。
大阪方面から上野市へは、
(a) JR大和路線利用(加茂でJR関西本線、伊賀上野で伊賀鉄道乗換)
(b) 近鉄大阪線利用(伊賀神戸で伊賀鉄道乗換)
の2ルートが利用可能です。
所要時間(約2時間)、運賃(出発駅によるが1700円ほど)とも大きな差はありません。
三重交通の高速バス「名古屋上野高速線」(伊賀忍者ライナー)を使うのが一番速く(約1時間45分)、また乗り換えなしに行けるのでおすすめです。
鉄道(JRまたは近鉄)でも行けますが、いずれも2回の乗り換えが必要で、時間もかかります(2時間以上)。
鉄道で行かれる場合は、上記「広域図」を参考にお出かけください。
新幹線などで名古屋へ行き、そこからは上記「名古屋方面から上野市駅へ」をご参照ください。
上野市駅前の2番のりばから、29系統「新堂駅行き(寺田・川東経由)」で12分、「敢国神社」バス停で下車します。バスを降りれば、敢国神社の参道は目の前です。
ただし、この29系統は本数がたいへん少なく(2024年10月現在、1日3本)不便です。
【ご参考】 2024年10月の時刻表では、上野市駅から往復とも29系統を使って参拝できる方法は、次の1つの組み合わせしかありません。 ・上野市駅14:50発→敢国神社15:02着 (現地滞在約1時間) ・敢国神社16:09発→上野市駅16:23着 路線バスの時刻はしばしば変わりますので、お出かけの際は必ずご自身で最新の時刻表をご確認ください。 |
行きたい/帰りたい時刻に29系統がない場合は、少々歩くことになりますが、次のいずれかの方法で行くこともできます。現地時刻表、または三重交通のサイトで時刻を確かめてお出かけください。
路線バスの本数が少なくて不便ですので、レンタサイクルで敢国神社へ向かうのも一案です。
上野市駅から敢国神社へは5kmほど。10km/hぐらいの安全運転で片道約30分。
道はわかりやすく、急な上り下りもなさそうです。
天気が良ければ自転車を借りて敢国神社までひとっ走り、なんて楽しそうですよね。
青春18きっぷでお出かけの場合など、名古屋からの高速バスを使わずにJR関西本線で向かわれる場合は、伊賀上野で伊賀鉄道に乗り換えるのではなく、佐那具駅・新堂駅から直接敢国神社に行く方法もあります。
佐那具駅は、敢国神社の最寄駅で、歩いて40分ほどです。
【道順】
敢国神社最寄りの「敢国神社」バス停には、新堂駅から三重交通バス29系統「上野市駅行き(寺田経由)」で16分です(「敢国神社」バス停の1つ手前に「一之宮」バス停がありますが、ここではありません。間違えて降りないようにご注意ください)。
「敢国神社」バス停で降りれば、敢国神社の参道は目の前です。
ただし、この29系統は本数がたいへん少なく(2024年10月現在、1日3本)不便です(→時刻検索)。
行きたい/帰りたい時刻に29系統がない場合は、少々歩くことになりますが、次のいずれかの方法で行くこともできます。どちらの系統も本数は多くありませんので、必ず事前に三重交通のサイトで時刻を確かめたうえでお出かけください。
それでは、お気をつけてお出かけくださいませ。