
10月は、週末になにかと予定が入ったり、やる気のある朝に限って雨だったり、なんだかんだで一度も鳥を撮りに行かないままで終わってしまいました。せっかく冬鳥たちが姿を見せ始めてくれる時期だというのにね。我ながらやれやれです。
というわけで、9月23日以来、1か月半ぶりの鳥ランでございます。鳥たちの顔ぶれは変わっているでしょうか。


朝6時40分、上新田橋からスタート。
つい先ほどようやく日が昇ってきたところで、斜めの日差しが眩しいけれど、川面はまだ薄暗い感じです。前回の鳥ランは秋分の日で、この時間であればすっかり明るくなっていましたけどね。
気がつけばもう来月は冬至ですか。早いですね…。

大野橋の下にコガモさんたちが集まっていました。
私の目ではよくわかりませんが、きっとこのあたり、コガモさんにとって美味しいものがたくさんあるんでしょうね。
シアワセな食卓の風景、ってところでしょうか。

右へ左へ、上へ下へ。
隣の樹に飛び移ってみては、気が変わったのかすぐに戻ってきたりして。
もう少し落ち着いてよく調べた方が、美味しいものが見つかると思うのですが。
朝を待ちきれなかったように、日差しを浴びて元気いっぱいのエナガさんです。

青空に映えるハクセキレイさん。
今日は風も穏やかですし、日当たりの良い電線の上はとっても気持ちよさそうです。
最高のひなたぼっこ日和。私もそこでぬくぬくしたい…
私のバランス感覚では、立った瞬間にバランス崩して落下しそうですけどね。

シジュウカラさんも、青空をバックにごきげん歌唱中。
歌いたくなる最高の秋空。その気持ち、わかる気がいたします。

川沿いの木々もかなり色づいてまいりました。
モミジやイチョウのような派手さはありませんが、桜並木の紅葉も落ち着いた感じで素敵です。
次に鳥ランにいくときには、落ち葉のじゅうたんを踏みしめながらのジョギングになりそうですね。

Googleレンズさんに聞いてみたら、この子はシマアジ(魚ではなくて鳥の名前だそうです。ややこしい)だっていうんですけど、いかがなもんでしょうかね。検索してみると、確かに「近年、東京で越冬するシマアジさんが目撃されている」って記事がいくつも出てくるのですが。
コガモさんのような気もしますが。さて。
相変わらず、カモの見分け(とくに雌)が上達しない私であります。

ダイサギさんとコサギさんが並んで朝食中。
喧嘩になりそうな距離にも思えますが、意外にお互い無関与、無関心です。
それだけ餌がたくさんあって、喧嘩している暇なんてない、ってことでしょうかね。
上石神井駅に近い小ヶ谷戸橋まで走ってまいりました。
左の足首にちょいと違和感。無理せずこのあたりで折り返しといたしましょう。

ゆるキャラ系が多いカモたちですが、キンクロハジロさんはちょいとコワモテ系ですよね。
近づいてくると、ぴりっとした空気が漂う気がいたします。

ヒドリガモさんも北の大地から帰ってきました。
木彫りの民芸品ですよね、って言いたくなるような不思議な質感、この冬も健在です。
おかえりなさい。今年も石神井川を選んでくれてありがとう。
栄橋すぐ上流側の親水デッキまで戻ってまいりました。
私のお気に入り鳥さんスポットのひとつでございます。

このあたり、以前はこんもりと中州ができていて、人の背丈ぐらいある草むらでカルガモが子育てしたり、ガマの穂のうえでカワセミが獲物を狙ったり、鳥たちの絶好の生活拠点になっていました。
ただ、治水上はあまりよろしくない状態だったようで、2024年の春に浚渫工事が入って中州が消え、鳥たちの姿も以前ほどには見られなくなっておりました。
あれから1年半。また土砂が積もって草が茂りはじめ、ふたたび「意図せざるビオトープ」が形成されつつあるようです。このあたり傾斜がゆるくて土砂が溜まりやすいのでしょうね。河川管理に従事されている皆さまには頭の痛い問題かと推察いたしますが、鳥を撮る私としては正直、次はどんな鳥が戻ってきてくれるかとわくわくしてしまうポイントでございます(ゴメンナサイ)。

往路は何度か姿を見かけながらも、なかなか撮影チャンスに恵まれなかったカワセミさん。
ようやく目の前でポーズをとってくれました。
やっぱり、逢えると嬉しいですよね。カワセミさんに会えることが、鳥ランを続けるモチベーションになっております。

長い潜水から顔を出したカワウさん。
黒光りして、なかなかの迫力です。白亜紀の魚竜とか、こんな感じだったのではないしょうか。
石神井川では、カワウさんのお腹を満たせるような大きな魚は見かけない気がいたしますが、それでもここで暮らすのは、小さな魚の数が多くて「とにかく数で満腹を目指す」ことができる環境なんでしょうかね。カワセミさんもそうですが、愛らしい鳥たちも、すいすい泳ぐ魚たちも、生き抜くのに必死なのでしょう。住宅地を穏やかに流れる石神井川ですが、視点を変えれば生存競争、食物連鎖の場でもあるのですよね。

水の中の石に立つキセキレイさん。
近くの中州にはハクセキレイさんが何羽もいて、ナワバリ争いで若干の劣勢に立たされている様子です。石神井川全体では圧倒的にハクセキレイさんの方が数が多いですから、キセキレイさんは肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。頑張って~応援していますよ♪

日が高くなってまいりました。
山下橋から平成みあい橋まで500mにわたって続く、一直線の親水デッキです。
人間から見れば川面が近くて清々しい遊歩道ですが、水辺の鳥たちからすれば逆に人間が近くて落ち着かないのでしょう、鳥たちの姿はそれほど多くありません。

そんな中で見つけた、カワセミさんとカルガモさんの競演。
ちょいとばかし貴重なシーンかもしれません。
カルガモさんにとって、カワセミさんってどういう存在なんでしょうね。
食べるものが競合しない限り、お互いご自由にどうぞ、ってことでしょうか。

コサギさんは一羽で黙々と獲物を探すスタイルで、基本的に個人主義の印象ですが、時折こうしてグループ活動している姿が見られます。
何羽も集まっているからと言って、協力プレイで獲物を追い込んでいる様子など全くございませんが。たまに寂しくなって団体行動するとか?何か心境に変化の生じるきっかけでもあったりするんでしょうかね。
上新田橋まで走って戻り、本日の鳥ラン終了です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
