もう何十年も昔の話ですが、私が大学生の頃、佐渡にはサークルの合宿で毎夏通っていました。
学生ですから、とにかく安く行けることが最優先。東京から新潟へは青春18きっぷを使って夜行列車(当時あった)で行き、あとはフェリーの2等船室で両津へと渡るのが定番でした。
フェリーに乗っていると、あとから新潟を出てきたジェットフォイル(高速船・速い!けど高い!)が颯爽と追い越していくんですよね。サークルのメンバーの何人かはそのジェットフォイルに乗っていたりするので、あとで合流したときに「金持ち~」などとやっかみ半分でからかうのも毎年のお約束でございました(笑)
その後社会人になり、度津神社への参拝で佐渡を再訪したときは、迷わずジェットフォイル利用でした。いやぁさすがジェットフォイルは速い!
でも、あのフェリーの甲板で過ごした2時間半と比べて、どこか味気無さを感じてしまったのも事実です。学生の頃の貧乏旅行というのは、時間の使い方という点ではとても贅沢な経験だったのですね。
というわけで、今回は度津神社へのアクセスのご紹介でございます。
かつては度津神社参道の「一の鳥居」のところに「一の宮前」というバス停があって、便数は少ないながら、神社のすぐそばまでバスで行くことも可能だったのですが、残念ながら2021年に廃止されてしまいました。
このため現在は、1.8km離れた「一の宮入口」バス停から歩いていくしか方法がございません。
佐渡島へ渡るには、新潟-両津航路と、直江津-小木航路の2つが利用できます。
度津神社へのアクセスという観点で、まずは比べてみましょう。
比較ポイント | 直江津-小木航路利用 | 新潟-両津航路利用 |
航路の便利さ 便数は2024年ダイヤの例 | △:本数が少ない 春~秋は1日2便のみ、冬期運休 | 〇:本数が多い フェリー・ジェットフォイル合わせて1日10便 |
港から度津神社へのアクセス 所要時間には、バスを降りてからの歩きを含む | 〇:近い 小木から約45分 | △:やや遠い 両津から2時間以上 |
見てのとおり、文字どおりの一長一短です。
最短で「度津神社に参拝して、他に何も見ずに帰ってくる」なら、直江津からの往復(朝の船で渡り、午後の船で帰ってくる)が最適ですが、せっかく佐渡まで行くのですから、島で泊まって、佐渡の見どころを楽しんでこられてはいかがでしょうか。
佐渡金山、トキの森公園、西三川ゴールドパーク、小木のたらい舟といった定番スポット+度津神社をすべて巡るには1泊2日では足りません。できれば2泊したいところです。
そうなると、小木から入ってしまうと観光スポットを巡るのに交通の便が良いのは両津側ですから、
「新潟→両津→島内観光→度津神社→小木→直江津」
またはその逆でプランを組んでみてはいかがでしょうか。
本数が少なくてボトルネックになるのが「小木-直江津」ですから、まず最初にここを何時の船で渡るかを決めてから、前後の行程を考えてみてくださいませ。
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それでは以下、度津神社への行き方をご説明いたします。
新潟駅では「東改札」を出て、「17番」バスのりばから「佐渡汽船」行きのバスに乗ります。
終点の「佐渡汽船」バス停まで17分。本数は多いので(1時間に3~5本)事前に調べておかなくても大丈夫です。
→ 時刻表はこちら
「バスタ新宿」23:50発(2024/11の時刻表)の新潟行き夜行高速バスは、終点が「佐渡汽船ターミナル」。新潟駅での乗換の煩わしさもなく、佐渡汽船のりばまで直行できて便利です。
バスで寝不足でも、船で二度寝できるので安心ですね~。
新潟港からは佐渡汽船で佐渡・両津港へ渡ります。
ジェットフォイル(1時間7分)でスピーディーに渡るか、大型カーフェリー(2時間30分)でゆったり船旅を楽しむかは、あなたの旅のスタイル次第。
YouTubeの佐渡汽船公式チャンネルなども参考に選んでみてくださいませ。
→ 時刻表(佐渡汽船Webサイト)
度津神社最寄りバス停の「一の宮入口」へは、次の2つの行き方があります。
「南線」で行くのが所要時間は最短で(大差ありません)、運賃も少しだけ安いですが(こちらも大差ありません)、やや本数が少なめ(1~2時間に1本)ですので、「本線」と「南線」の時刻表を見比べて、待ち時間の少ない方で向かっていただければよろしいかと思います。
なお、「南線」のバスは土曜・休日のみ「トキの森公園」(トキの飼育施設が見学できる)を経由しますので、見学される際は南線をご利用ください。
→ バス時刻表(新潟交通佐渡Webサイト)
【ご注意】
「一の宮入口」バス停のある羽茂地区は、主要道路が一方通行になっています。
このため、「佐和田・真野→小木方面」のバスが走る道と、「小木→真野・佐和田方面」のバスが走る道が離れており、「小木行き」と「真野・佐和田行き」のバス停も全く別の場所にあります。
それぞれのバス停の場所は後述します(→こちら)ので、お帰りの際はお間違いのないようご注意ください。
佐和田・真野からバスで来たときの道順は次のとおりです(徒歩約30分です)。
越後国一の宮 居多神社からの巡拝にも便利な直江津ルートですが、佐渡汽船の直江津-小木航路は冬季休航となります。
ご参拝の際は、必ず事前に佐渡汽船のWebサイトにて運航期間をご確認ください。
佐渡汽船が出る直江津港へは、北陸新幹線の「上越妙高駅」と、えちごトキめき鉄道の「直江津駅」から「佐渡汽船連絡バス」が利用できます。
所要時間は上越妙高駅から32分、直江津駅から6分です。
→ 時刻表はこちら(ページ中ほどの「4 佐渡汽船連絡バス(上越妙高駅前、直江津駅北口~直江津港)」をご参照ください)
ただし、2024年現在、直江津港を朝7:10のに出る便と、夜20:10に直江津港に着く船には連絡バスがありません(連絡バス以外の路線バスも、この時間帯にはありません)ので、直江津駅から歩くか(徒歩30分 →地図)タクシーをお使いください。
直江津港から小木港へは、佐渡汽船のフェリーで2時間40分です(冬期運休)。
のんびり船の旅をお楽しみください。
→ 時刻表(佐渡汽船Webサイト)
小木港から度津神社最寄りの「一の宮入口」バス停へは、「小木線」のバスで約10分です。
なお「前浜線」「赤泊線」の一部の便も「一の宮入口」に停まります(土曜・休日は事前予約が必要です)。
→ バス時刻表(新潟交通佐渡Webサイト)
【ご注意】
「一の宮入口」バス停のある羽茂地区は、主要道路が一方通行になっています。
このため、「佐和田・真野→小木方面」のバスが走る道と、「小木→真野・佐和田方面」のバスが走る道が離れており、「小木行き」と「真野・佐和田行き」のバス停も全く別の場所にあります。
それぞれのバス停の場所は後述します(→こちら)ので、お帰りの際はお間違いのないようご注意ください。
小木からバスで来たときの道順は次のとおりです(約30分の一本道です)。
前述しましたとおり「一の宮入口」バス停のある羽茂地区は、主要道路が一方通行になっています。
このため、「佐和田・真野→小木方面」のバスが走る道と、「小木→真野・佐和田方面」のバスが走る道が離れており、「小木行き」と「真野・佐和田行き」のバス停も全く別の場所にあります。
それぞれのバス停の場所は次のとおりですので、お帰りの際はお間違いのないようご注意ください。
それでは、お気をつけてお出かけくださいませ。