中国山地に源を発し、姫路の西で播磨灘へと注ぐ揖保川。
その中流域、山あいの盆地に建つ伊和神社は、創建が西暦144年、或いは564年(兵庫県神社庁Webサイトによる)とも伝えられる古社です。
姫路の西北約十里、神戸村(姫路から乗合自動車、賃金約参圓)に伊和神社(國中)がある。 道稍不便であるが、社域は頗る崇邃である。 |
こちらは大正時代の文献に見える伊和神社へのアクセスでございます。
一宮町史(1985年3月、一宮町史編集委員会)には
「大正初期には、山崎警察署管内で合計130台の人力車が使用されている」
「大正期に入ると馬車が通るようになった」
などと当時の様子が伝えられています。
そんな時代ですから、乗合自動車(バス)が走るというのは当時、革命的な出来事だったのではないでしょうかね。沿道の田畑ではまだまだ牛や馬が主役の時代、登場から日の浅いおもちゃみたいなバスが、子供たちの歓声に見送られながら、山あいの砂利道をガタゴト揺れながら進んでいく様子が目に浮かんでまいります。
1975年に中国自動車道が開通し、大阪から直通の高速バスも走るようになって、今では当時に比べて格段にアクセスが良くなりました。ありがたく現代の交通手段を使わせていただきつつ、伊和神社を目指すことといたしましょう。
伊和神社のある兵庫県宍粟市には、鉄道の駅はありません。
市内の「山崎」には県内外の各地からバス便があるので、まずは山崎へ向かい、そこで市内のバスに乗り換えて伊和神社へと向かいます。
山崎へのバス路線は様々ありますので、ご都合に合わせてお選びください。
【 山崎インターから「山崎」または「山田」への移動 】 大阪・新大阪・津山からのバスを利用した場合、「山崎インター」で下車後、伊和神社へのバスが出る「山崎」バス停、または「山田」バス停に移動する必要があります。
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山崎からは、曲里(まがり、と読みます)方面に行くバス(系統番号60,61,70,75番)に乗り、「一の宮伊和神社」バス停で下車してください。所要時間は20分ほどです。
時間帯により若干差がありますが、概ね1時間に1本程度あります。
→ 時刻検索(神姫バスNAVI)
山田から乗るバスも同様です(山崎始発のバスが、山田を通ります)。
「一の宮伊和神社」で降りて、バスの進行方向に20m進んだところが、伊和神社の参道入口です。
ご紹介は以上です。それでは、よい旅を!
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