上総国と下総国。
陸路、西から歩いてきた旅人から見て、手前にあるのが下総国。
そこから半島の先端へ向かってさらに歩き続け、やがてたどり着くのが上総国です。
昔の地名のつけ方で「上・下」といえば、「上野国・下野国」や、越後国のなかの「上越・中越・下越」など、都から見て近い方が「上」、遠い方が「下」と名付けられるのが普通でしょう。
でも、上総と下総ではそれが逆になっています。どうしてでしょうか。
調べてみましたら、こんな解説がございました。
| 奈良時代に国名を定められた時、上野下野でも都に近い方を上とし遠い方を下とするに、いまの千葉県地方のみは、上総よりも下総が都に近いことゝなってゐるのは、大化後に於ても、海道が走水を渡り上総にかゝつてそれから下総に出たことが知られる。 |
国名が定められた当時、東海道は相模→武蔵→下総という現在の東京湾沿いではなく、相模から海を渡って現在の房総半島へと通じていたので、
つまり「原則通り」の名付けだった、ということです。

なるほど。
地図で見ると、確かによくわかりますね。
現代の東京周辺は、当時は広大な湿地帯だったはずですから、道を通すにあたって早々に房総半島に渡ってしまった方が危険も苦労も少なかったのでしょう。
謎解きもできたところで(自問自答的ですが)、今回はその「上総国」一之宮である玉前神社へのアクセスのご紹介でございます。

玉前神社の最寄駅は、JR外房線の上総一ノ宮駅です。
駅から玉前神社へは歩いて行けます。電車・バス巡拝派にはありがたい一之宮ですね。
東京駅から玉前神社への行き方としては、次の4つのプランが挙げられます。
そのうち3つ(下記のプラン1~3)は、乗り換えなしに上総一ノ宮駅まで行けて便利です。
| プラン1 | 特急「わかしお」利用(要特急料金) | 約1時間 |
| プラン2 | 京葉線「上総一ノ宮行き」快速利用 | 約1.5時間 |
| プラン3 | 総武線「上総一ノ宮行き」快速利用 | 約1.5時間 |
| プラン4 | 総武線快速→千葉で外房線に乗り換え | 約2時間(乗換込み) |
おすすめはプラン2と3です。
プラン2と3を合わせて、昼間は1時間に1本以上あるので、京葉線と総武線の時刻表で、上総一ノ宮行き快速電車の時刻を調べていただいて、それに合わせてプランを立ててみてくださいませ。
朝は上総一ノ宮まで直通の快速電車がないので、プラン1または4でどうぞ。
※ プラン1の特急「わかしお」ののりば(東京駅)は京葉線ホームです。
なお、東京駅の京葉線・総武線のホームは、他の路線のホームからかなり離れています。
(京葉線ホームと、総武線ホームは全く別の場所ですのでご注意ください)
新幹線からの乗り継ぎであれば最低でも15分、初めて京葉線・総武線を利用される方は(100%迷いますので)30分は余裕をもってお出かけいただくのがよろしいでしょう。
→ 東京駅構内図(かえって混乱するから見ない方がいいかもしれません)
ほぼ一本道で、随所に案内板もあるので安心です。
安房神社・洲崎神社へは、上総一ノ宮駅から「安房鴨川経由 木更津行き」の電車に乗り、館山駅で下車します。所要時間は約2時間です。
なお、時間帯によっては、上総一ノ宮駅から木更津行きの直通電車がないこともあります。その場合は、「安房鴨川行き」に乗って、終点の安房鴨川で館山・木更津方面行きの電車に乗り換えてください。
館山駅から安房神社・洲崎神社への行き方は、それぞれの記事を参照してください。
玉前神社から香取神宮への移動には、電車・バスでは3時間前後かかりますので、この二社をセットにして巡拝するのはあまりお勧めしません。一回のお出かけで複数の一之宮を巡拝するなら、次の組み合わせで、それぞれ別々に行かれるのがおすすめです。
その点ご理解いただいたうえで、それでも玉前神社から香取神宮に直接向かいたい(2~3日かけて五社を一気に回りたい場合など)とすれば、その際の行き方は次のとおりです。
ご紹介は以上です。それでは、よい旅を!
よろしければコメントもお待ちしております。