下総国は、概ね現在の千葉県の北半分にあたります。
その北東部にある香取神宮は、現代の地図では内陸にあるように見えますが、神社の北側、利根川両岸に広がる農地は江戸期以降の干拓でつくられたもので、それ以前は「香取海」と呼ばれる広大な内海だったそうです。
創建当時、海を挟んだ対岸の丘陵上に建てられたのが、常陸国一宮である鹿島神宮で、祭礼では今でも船を使った両神宮の神さまの交流が行われています。現代では香取神宮と鹿島神宮を巡拝される際には、広大な田んぼのなかを走る電車に揺られて移動することになりますが、その際は、かつてはここを船で渡ったのだと、昔の旅人たちが目にした風景に思いを馳せてみてくださいませ。
というわけで、今回は香取神宮へのアクセスのご紹介でございます。
香取神宮に電車・バスで行くには、
の3つの手段がございます。
お隣の常陸国一宮 鹿島神宮に続けて巡拝される際は、佐原駅または香取駅からJR鹿島線をご利用ください。
なお、「2. JR佐原駅からバス」については、以前当ページで「千葉交通神里線のバス」をご案内していたのですが、こちらは2024年9月で廃止されてしまいましたのでご注意ください(コミュニティバスの香取市循環バスは引き続き利用可能です)。
電車で行く場合、香取神宮の最寄駅はJR「香取駅」ですが、ここからだとバスがありません。
駅から神社まで、里山の風景を眺めつつ、2kmほど歩くことになります。
なお、駅前にも途中の道すがらにも、食べ物を買ったり休憩したりできそうな店などはありません。春や秋はいいですが、夏は炎天下、汗だくになること間違いなしです。
できればバスの便がある、次項で紹介する「佐原駅」から向かわれることをお勧めします。
香取駅からの道順は次のとおりです。
東京駅
↓(JR総武本線・成田線快速1時間)
成田駅
↓(JR成田線50分)
佐原駅
佐原駅からは、駅前の「2番」バスのりばから、コミュニティバスの香取市循環バスに乗り「香取神宮」バス停で下車します。バスの所要時間は15~17分です。
「香取神宮」バス停は参道入口にありますので、「歓迎 香取神宮」のゲートをくぐって道なりに進めば10分ほどで香取神宮に到着です(→ 境内案内図)。
なお、平日と土曜・休日とで乗るバスが異なりますのでご注意ください。
平日は「佐原市街地(東側)ルート」に乗ります。
「左回り」「右回り」の2種類がありますが、どちらでもOKです。
本数は少なめ(2025年1月現在、左回り・右回り合わせて1日7本)ですので、あらかじめ時刻表を調べてからお出かけください。
→ 香取市循環バス時刻表
土曜・休日は「休日周遊ルート」のバスに乗ります。
本数は1日16本あって便利です(2025年1月現在)。
→ 香取市循環バス時刻表
東京駅発で、香取神宮への参拝に使える高速バスは、次の2系統があります。
いずれも東京駅八重洲口地下の「バスターミナル東京八重洲」から乗車します。
地上(八重洲口駅前ロータリー)にある「JR高速バスターミナル」(※鹿島神宮へのバスはこちらから出る)ではありません。間違いやすいのでご注意ください。
2025年1月現在、参拝に適した時間のバスは、土曜・休日のみに運行されている次の上下各1本のみです。東京発で参拝するのみなら、このバスに合わせて計画されるのも一案かと思います。
→関鉄グリーンバスのWebサイトへ
なお、当サイトではダイヤ改正の情報をフォローできませんので、ご利用の際は必ずご自身で、関鉄グリーンバスのWebサイトにて時刻表をご確認ください。
「香取神宮」バス停は参道入口にありますので、「歓迎 香取神宮」のゲートをくぐって道なりに進めば10分ほどで香取神宮に到着です(→ 境内案内図)。
東京駅から銚子行きの高速バスは、経由地の異なるいくつかの系統があります。
「佐原香取」バス停を経由するのは「小見川ルート」と「佐原・小見川ルート」のバスのみですのでご注意ください。
→ 千葉交通のWebサイトへ
「佐原香取」バス停から香取神宮へは徒歩15分ほどで、道順は次のとおりです。
それでは、お気をつけてお出かけくださいませ。