
気がつけば11月もあとわずか。
前回の鳥ランのときは、涼しくなってきたとはいってもまだ夏の記憶が新しかったのですが。
一気に紅葉も進んで、冬の足音が聞こえてまりました。
とはいえ、これからが鳥見のベストシーズンですよね。素敵な出会いに期待して、今日もカメラ片手に走ってまいりましょう。


朝6時40分、今朝も上新田橋からスタートです。
上流へ向けて走り始めようとしたら…

いきなりそこに青い鳥。
走る間もなくカワセミさん。はじめてのパターンかもしれない。
上新田橋は、関越道から下りてくる大型バスやトラックがぶんぶん走る幹線道路の際なんですけど、まるで気にせず生息域。渓流の宝石、とかいう設定?だったように記憶しているんですけど、気のせいですかね。相変わらず図太い石神井川のカワセミさんであります。

冬至まであと1か月とはいえ、7時を過ぎてそろそろ明るくなる時間のはずですが、今日はどんより曇り空。オートに設定しているカメラのシャッタースピードも遅いままです。
うーむ、鳥ランに出る日を間違えたかな。
天気予報では晴れマークが並んでいたので期待していたのですが。

ぴしっと直列。
カルガモさんが群れで移動するときは、右へ広がり、左へ膨らみ、追い越し追い越され、ときには逆行してみたり、たいていふらふらと身勝手極まりないのが常態ですが、たま~にこうして一糸乱れぬ行進を見せてくれることがありますよね。どういう心境の変化なのでしょうか。

豊島橋の手前にヒドリガモさん。
シベリアから渡ってくる鴨たちは、いつも同じ水場を目指すのでしょうかね。
なぜこの石神井川を選んでくれたのか、聞いてみたい気がいたします。

睦橋を過ぎたところで、ようやく雲間から日差しが。
待っていたように、鳥たちのさえずりがあちこちから聞こえてまいりました。
やっぱり鳥たちにとっても、曇り空よりも晴れた日の方が嬉しいのでしょうかね。

電線の上で、太陽に向かって立つムクドリさん。
小さな体ですから、しっかり日光を浴びて体を温めるのも大切なお仕事です。

落ち葉の間を跳ねまわるキセキレイさん。
桜の紅葉に、お腹のレモンイエローがとってもお似合いです。いまの時期しか見られない、水彩画のような一場面です。

今日は茜歩道橋で折り返します。
あぁ、早くも陽が陰ってきてしまいました。
一気に晴天になってくれることを期待したのですが、思い通りにはいきませんね。
曇り空だと、樹上の鳥たちがきれいに撮れないんですよね。

たまには私も撮ってよ、って感じのドバトさん。
改めて見ると、端正な姿に、首の緑のワンポイントが素敵なんですよね。
あまりに普通にそこらじゅうにいなければ、もう少し人気だったかもしれません。

今日も元気なハクセキレイさん。
小さな体で寒さがこたえるでしょうに、春夏秋冬いつでも元気。見習わなければ。

なんだか聞きなれないさえずりが聞こえるなぁと思ったら、樹上にいたのはモズさんでした。
さすが百舌鳥。私の知らない曲でワンマンショーであります。
留鳥だそうですけど、夏の間はこのあたりではほとんど見かけません。
普段、どこに隠れているんでしょうか。

顔がかゆいカルガモさん。
手で掻けないから足でなんとか。ちょっと窮屈そうですね。

マガモさんの間にずいっと割り込んでいくコサギさん。
まわりにいくらでもスペースはあるのに、なんでわざわざそこに入ってくる?
ちょいと迷惑そうなマガモさんでありました。

ほぼ垂直の護岸にスズメさん。
わずかな突起をぎゅっとつかんで、小さな花をついばんでいます。
器用というか、パワフルというか。人間でいえば、懸垂しながらパン食い競争しているような感じでしょうかね。華奢に見えて強靭な脚と、体重25gの身軽さがあるからできる技ですね。

谷原三之橋の下にカワセミさん。
行きがけに上新田橋で見たのと同じ子かな。
このあたり、昨年両岸の桜の枝が剪定されてさっぱりして以来、カワセミさんを見ることが少なくなっていたのですが、最近はまた戻ってきてくれたようで嬉しいですね。

川の流れと砂地の際で、コガモさんたちがのんびり休憩中。
この「水際から数センチ川に入った、ちょっと濡れる場所」がコガモさんのお気に入りのようで、流れに沿ってずらり10羽ぐらい並んでいました。休むなら、水からちゃんと上がった方が冷たくなくて良いんじゃないの?場所は十分あるのに、って思うのですが。何かメリット(ここの方が痛くないとか、虫に喰われにくいとか)あるんでしょうけど、実際のところはよくわかりません。どうなんでしょうね。

そのそばで、相変わらずコワモテのキンクロハジロさん。
雌っていうより姐御って呼びたくなるような存在感というか威圧感というか。
それでいて、コガモさんの群れの中におずおずと入っていって、陽だまりにちょこんと居場所を確保してふぅ~とため息をつくかような、見た目との行動ギャップがなんともカワイイのであります。

上新田橋まで戻って、本日の鳥ラン終了です。
帰り道は結局、最後まで日差しは帰ってきてくれませんでした。睦橋で日差しがのぞいた時は、このまま晴れてくれるかと期待したんですけどね。ちょっと残念でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
