北山公園を知ったのは、たまたまなんです。
もともとは八国山緑地(上の写真に写っている右側の山です。となりのトトロに出てくる「七国山」のモチーフになったなんて話も聞きますね。実際のところどうなんでしょうか)で鳥を撮ろうと、練馬の自宅からいつもの早朝サイクリングで出かけてきたのでした。
でも、八国山は野鳥初心者の私にはちょいとハードルが高くて(鳥の声はそこらじゅうから聞こえるのだけれど、緑が濃すぎて、私の腕と機材では鳥の姿をとらえるのが難しい…)少々がっかりして帰途についたところで通りかかったのが北山公園だったのです。
そこにあったのは、思いがけない風景。
鳥たちが喜びそうな池や川辺、湿地があって、翼を休めるのにうってつけの木々や草地、葦の茂みもあって、彼らの姿を少し離れて見守るのにちょうど良い木道もあって。野鳥初心者でも良い写真が撮れそうな条件が揃っているじゃないですか。こんなところに(失礼)こんな素敵な公園があったなんて知りませんでした…。
武蔵野台地というと畑作のイメージですが、このあたりは狭山丘陵の麓にある緩やかな谷間で、昔から水田が広がっていたのだそうです。その跡をうまく利用して、公園の東側は菖蒲田、西側は稲作体験の田んぼになっています。
6月には菖蒲まつりが開催されて多くの人で賑わいますので、鳥見が目的なら祭の期間は避けた方がよろしいかと思います。でも、咲き誇る菖蒲たちはじつに見事ですので、この時期は鳥を抜きにして、お花見に出かけてみてはいかがでしょうか。
それでは例によって随時更新、日付順のうろうろ日記、スタートです。
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● 北山公園への行き方
はじめて鳥見に訪れた北山公園は、ちょうど園内の田んぼで刈り入れの最中でした。
収穫は人間にとっても喜びのときですが、鳥たちにとっても、隠れ場所を失った虫たちが食べ放題になる「大収獲祭」なんですよね。今日はどんな鳥さんが見られるでしょうか。
真っ先に登場したのはハクセキレイさん。
木道の上を右へ左へと行ったり来たり。ちょっと上からの目線で、田んぼの刈り跡を念入りに観察しているようです。人間のつくった設備をうまいこと利用していますね。
それにしてもちょこまかと忙しいね。カメラのフレームに素直におさまってくれません。
おおぃ、頼むからちょっと待ってよ~。
池のほとりにカワセミさん。公園の子ですから、多少は人なれしているようですね。
10m、8m、5m…。カメラを構えつつ、じりじりと近づいてみましたが逃げません。さながら「だるまさんがころんだ」状態。これ以上の勝負は… 私の方がギブアップです。負けました~。
この秋初めての、青空が似合うヤマガラさん。
留鳥だそうですが、東京で夏に姿を見ることは少ないですよね。まだまだ残暑と思っていましたが、これから一気に秋が深まるのでしょうね。
すっかり涼しくなってサイクリング日和。
北山公園には先週初めて鳥見に来たばかりだというのに、また来てしまいました。
川の浅瀬にセグロセキレイさん。
人の目には、虫も小魚もいなさそうに見えるのですが、じつに俊敏に、食べものを目ざとく見つけては走り回っています。
今日は周辺にライバルの姿も見当たりませんので、余裕の朝ごはんタイムですね。
カルガモさんとダイサギさんがお話し中?
別に談笑しているわけでも、張り合っているわけでもなくて、お互い無干渉。たまたま向かい合っているだけ。食べものが違うから気にしないんでしょうね。
穏やかな時間が流れていきます。
カワセミさん。
木道の下は泥田。ばしゃーんと飛び込んで獲物を捕えるスタイルのカワセミさんには、ここでの狩りはちょっと難しい気がしますけど。
朝ごはんをしっかりいただいて、いまは腹ごなしにお散歩中、ってとこでしょうかね。
秋深まり、周辺の木々も色づいてまいりました。
稲も菖蒲もすっかり刈られ、いちだんと見通しの良くなった北山公園です。
住宅街に隣接した公園とは思えない、静かで穏やかな朝です。
池ではマガモさんがのんびり。
2か月ぶりの北山公園。前回来たときはいませんでしたよね。
鳥たちの顔ぶれからも、冬がもうそこまで来ているのだと感じさせます。
頭上では、モズさんが凛々しく周辺パトロール。
両足を縦にずらして、器用に小枝を掴んでいます。よくこれでまっすぐ立てますね。私にはとても真似できません。一瞬で足がつりそうです😅
斜めの小枝にうまいことしがみついて、シジュウカラさんもなかなか器用です。
体重わずか15g。大さじ1杯の塩が18gだそうですから、それより軽いんですね。
それでいてあんなに元気に飛び回るのですから。そのパワーはどこから湧いてくるのでしょうか。不思議です。
川辺では、カワセミさんがおさかなを探しておりました。
食欲の秋。それは鳥たちも同じなのでしょう。
まもなく冬ですから、しっかり栄養を摂らなくちゃね。
今日も元気なハクセキレイさん。
カメラを向けると、ん?撮ってくれるの?って感じでしばしポーズをとってくれました。
でも、それに甘えて近づこうとすると、さっと飛び去ってしまいます。なかなか間合いを測るのが難しいですね。
2か月半ぶりの北山公園。
雲ひとつない青空とは対照的に、水の抜かれた菖蒲田と、葉を落とした木々はすっかり地味な色合いですが、この時期だからこそ会える鳥さんもいるんですよね。
早朝から2時間弱、自転車を飛ばしてきてすっかり両手がかじかんでしまいました。ちょいとポケットで手を温めてから鳥見スタートです。今日はどんな鳥さんに会えるでしょうか。
公園東側の「しょうちゃん池」には薄氷が浮いていました。
そんな中でも、カルガモさんたちは、ぷかぷか浮きながらのんびりお昼寝。
おなか、冷たくないのかな。それでも外にいるより、水に浮いている方が居心地が良いのでしょうかね。
のんびりひなたぼっこのカルガモさんを横目に、オオバンさんが忙しそうにいったりきたり。
あのあたり、美味しいものがいっぱいあるんでしょうかね。
ハクセキレイさんは、おなかのあたりが若干まるくなった感じがしますね。
食べものがいっぱいある秋のうちにたっぷり栄養を蓄えて、いまは冬仕様でしょうか。
それにしても…。
じょびさま。
いくらなんでもまるすぎではないですか😅
2週続けての北山公園です。
茂みの中、暗くてちょっと撮りづらいなぁ…と思っていたら、飛び出て明るい平地(しかも4~5mぐらいの至近距離)に場所を変えてくれた、サービス精神旺盛なカワセミさんでした。ありがとうね~😊
マガモさんたちが、カルガモさんを凌ぐ大勢力になって池を占領していました。
一年中いるカルガモさんとしては、冬になるとやってきて大きな顔をしているマガモさんたちのことを、どういう思いで見ているんでしょうかね。ここ、私の家なんですけど…って、私だったら文句の一つも言いたくなる気がしますが。でも、ナワバリ争いをしていそうな様子はないですよね。無駄な争いはしない。それが、彼らの生きる知恵なのかもしれません。
線路際の桜が咲き、八国山の木々には緑が芽吹き。
北山公園に春がやってきました。
カルガモさんたちは、相変わらずのんびりです。
そんなところに座って、おなかのおにくが縁石からはみだしている気がするんですけど。痛くないんですか~?
エンドレスにつーぴーつーぴー。とっても元気です。
シジュウカラさんには、青空がとてもよく似合いますね。
毎年恒例という、東村山菖蒲まつり。
一年でいちばん、北山公園が賑わう時期ですね。
ここで咲く花菖蒲は「約600種類、8千株、10万本」だそうです(東村山市Webサイトより)。
見頃は6月上旬~下旬。今日はまさにそのど真ん中です。
「菖蒲の花じゅうたんに舞い降りるアオサギさん」みたいなのを期待して、人混みを避けて早朝から出かけたのですが、早くも結構な人出で、鳥たちが降りてきそうな様子は無し。
仕方ありませんね。今日は蝶を撮って帰ることにしましょう。
蝶のことはよく知らないのですが(鳥も大して知っている訳じゃないですけど😅)、図鑑サイトで調べてみました。
ヒメジャノメさんですかね。
見頃を終えた菖蒲に代わって、蓮の花が可憐に咲いていました。
いつ行っても季節感を思い出させてくれる、素敵な公園です。
菖蒲の茂みの中にアオサギさん。
今年生まれた若鳥でしょうか。色が薄くて、つるり、ぬるりとした質感が印象的です。
大人のアオサギに比べて、妖怪っぽさが3割増…。
小さな水路に飛び込んだり上がったり。
何度も何度も、念入りに水浴びを繰り返していたガビチョウさん。
とっても気持ちよさそう。私もプールに寄って帰ろうかな。
今日も暑くなりそうです。
静かな水面に、さかさカルガモさん。
鏡面世界のカルガモさんも、変わらずのんびりモード。
よく見ると、水面下にある体積が少ない気がしますね、なんだか妙に不自然なんですけど。
泳いでいるのは「ふり」だけで、実は足がつくぐらい浅いんでしょうか。
念入りに。
なんとも念入りにおめかし中。
アオサギさん、その寝ぐせ、手ごわそうですな😅
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西武新宿線の東村山駅からも行けますが(徒歩15分→地図)、道順がややわかりづらいので、電車を1本乗り継いでいただき、西武園駅から歩いて行くのがおすすめです。
↓こちらの地図は西武園駅から、踏切を渡るところまでの経路を示しています(その先はGoogle mapでは道が表示されないため)。踏切を渡ったら左折して線路沿いに進んでください。