野鳥を撮りながらジョギングを楽しむ「鳥ラン」。
今年は桜の開花後に寒い日が多かったので、花が長持ちしてくれました。
とはいえ、さすがに今週末が最後の見頃でしょう。先週に引き続いて「花鳥ラン」行ってまいります。
上新田橋からの桜並木。
先週、ここから見えたのは見事なピンクの雲でしたが、かなりくすんだ感じの景色に変わってしまいました。
でも、撮り終えて完全に葉桜になった木はまだ少ないようです。名残の桜、楽しんでまいりましょう。朝6時20分、スタートです。
桜の枝にシジュウカラさん。
振る舞いを見ていると、どうやらお目当ては花ではなくて若葉のようです。
だから、満開だった先週は見かけず、花が終わりかけの今になって集まってきたのですね。
桜餅でも使われる桜の若葉。たしかに柔らかくて美味しそうです。
シジュウカラさんは虫などの小さな生き物にしか興味がないのだろうと思っていたのですが、菜食もするのですね。ちょっとイメージが変わりました。
谷原三之橋の手前、花びらの漂うなか、水底のおいしいものを探すコガモさん。
つやつやの羽毛が素敵ですね。目前に迫った、大陸への渡りに向けた準備のおかげでしょうか、栄養状態もよさそうです。
西武池袋線のガードをくぐり、薬師堂橋を過ぎたところで振り返って写真を撮っていたら、「ぴぃ」って下から声が聞こえてきました。この声は…。
カワセミさんですね。
二羽で鳴き交わしている様子ですが、あたりにパートナーさんの姿は見あたらず。
橋の下にいるのかな。
ほぼ真上から見下ろしたら、「なーに?」って感じで見上げてきました。
この角度から撮ると、ものの見事にまるいですね~。
樹上ではオナガさんが集まって、大きな声でなにやら会議中。
カワセミさんとは対照的に、シュッとした感じでスマートですね。
石神井川沿いに長く続く桜並木ですが、根ヶ原橋から茜歩道橋までの区間のソメイヨシノは、ボリューム感があっていちだんと立派です。
しかも、散りゆく桜がほとんどのなか、なぜかこの一角だけ、いまだにほぼ満開です。
水辺の菜の花も見事で、華やかな雰囲気ですね。
この満開の桜を逃すまじと、ヒヨドリさんが熱心に蜜集めに励んでおります。
よく見ると、くちばしから鼻先まで、すっかり黄色く花粉まみれじゃないですか。
痒くなったりしないんでしょうか。あとで顔を洗いましょうね。
ここにもいましたカワセミさん。
写真を撮り終わるのを待っていたかのように、思いっきり川面にダイブ。狩りに成功したかどうかは視認できませんでしたが、そのまま上流へと飛び去って行きました。どこかに待っている子がいるのかな。
先ほどのカワセミさんに負けず劣らずまんまるのカイツブリさん。
ほんわか癒し系の印象ですが、近づいてきた鴨さんを全力で追い立てたりして、結構気が強いんですよね。
頭上の電線でひとやすみ中のツバメさん。
冬鳥を見かけることが少なくなって、そろそろ主役交代ですね。
愛宕橋のそばで、スズメさんが元気に跳ねまわっていました。
朝の冷え込みもすっかり和らいで、鳥たちも嬉しそうです。
川沿いの道は小ヶ谷戸橋で終点。
今日もここで折り返しです。
金網のうえにカワセミさん。
このあたり、もう何年も治水工事が続いています。
川辺はコンクリ、金網、鉄骨ばかり。しかも上空を新青梅街道が横切るという、「清流の宝石」ことカワセミさんのイメージとは程遠い場所なのですが、なぜかこの金網がお気に入りのようで、しばしばここで獲物を探す姿を見かけます。
もう少し上流に行けば、自然の川辺に近い環境が復元されている親水デッキもあるのですが、ここが良いのですね。工事区間は川幅が狭くて水深がやや深めなのと、半地下のような構造で身を隠す場所が多いのがお気に入りの理由でしょうか。人工の環境にうまいこと適応するカワセミさん、なかなか逞しいですね。
カワウさんが工事区間からすいすいと出てまいりました。
奥の方にはコサギさんらしき姿も見られます。
カワセミさんもそうですが、みんな、魚を食べる鳥ばかり。ひょっとしたら、工事区間は蓋がされているところもあって薄暗いので、隠れ家にしようと魚たちが集まり、鳥たちはその魚たちをめあてに集まっているのかもしれませんね。
今日はカワセミさんによく逢う日ですね。
朝の日差しで青い尾羽がキラキラ。これほど太陽の光と相性の良い鳥さんも、他にはなかなかいないですよね。宝石のヒスイに翡翠(かわせみ)と同じ字があてられたのもさもありなん、でございます。
川のなかの獲物を狙っているのか、それともカメラを向ける私を意識しているのか。
カワセミさんの表情を読むのは難しいですね。
上新田橋まで戻り、本日の鳥ランこれにて終了。
最後までお読みいただきありがとうございました。