かつて、白山比咩神社の近くには鉄道が走っていました。
その鉄道、もとは「金名鉄道」(のちの北陸鉄道金名線)といって、金沢と名古屋を結ぶ壮大な計画だったそうです。
金名鉄道は大正時代に建設が始まったものの資金不足から山を越えられず、県境手前の「白山下」駅を終点としたローカル線として細々と営業するも、ご多分に漏れず過疎化とモータリゼーションの進行により乗客が減少。神社最寄りの「加賀一の宮」駅も2009年に廃止、白山比咩神社周辺から鉄道路線が消滅し今に至ります。参拝には便利だっただけに残念ですね。
というわけで、今回は白山比咩神社へのアクセスをご紹介します。
白山比咩神社には、北陸鉄道石川線の終点「鶴来」(つるぎ)駅からバスで行くのが一般的なルートです。
なお、金沢駅から神社の近くまで直通で行けるバスもあります(本数が少ない)ので、こちらの行き方も合わせてご紹介いたします。
金沢駅から、白山比咩神社方面のバスが出る「鶴来」駅まで電車で行く方法です。
鶴来駅までの乗り継ぎは以下の通りです。西金沢駅(新西金沢駅)での乗り継ぎ接続があまり良くない時間帯もあるので、事前に時刻表を確認のうえでお出かけください。
ご参考:金沢市内のホテル・観光地から向かう方法 金沢市内に前泊する場合や、金沢市内観光後に白山比咩神社に向かわれる場合は、金沢駅に戻らず、市内の別の場所にある「野町」駅(→地図)から鶴来駅行きの電車に乗る方法もあります。 たとえば、多くのホテルがある市内中心街の「香林坊」から行くならば、野町駅まではバスで6分、歩いても20分ほど(1.4km →道順地図)です。金沢駅→西金沢駅と乗り継ぐのに比べて、時間も電車賃も節約できますのでおすすめです。 |
鶴来駅でバスに乗り換えますが、次の2つの選択肢があります。
どちらもあまり本数が多くないので、「どちらがおすすめ」というよりは「どちらでも良いので、待ち時間の短い方のバスに乗る」とお考えいただくのがよろしいかと思います。
ご参考:鶴来駅からレンタサイクルも使えます 鶴来駅近くの白山市観光案内所でレンタサイクルをやっています。 天気が良ければ不便なバスではなく、ここから自転車で向かってみてはいかがでしょうか。 白山比咩神社の本殿近くまで自転車で行くと結構な上り坂になりますので、下記「一の鳥居」に自転車を停めて、あとは表参道を歩いて往復するのがおすすめです。 鶴来駅から一の鳥居まで、自転車で10~15分ほどです(→道順地図)。 |
鶴来駅前の「北鉄バス」のバス停から、「瀬女」「上野」「白山体験村」いずれか行きに乗ります。
「一の宮」までは5~8分ほどです(→ 時刻表検索)。
「一の宮」バス停からの道順は次の通りです。
↑「一の宮」バス停から「一の鳥居」までの道順
(一の鳥居から先の「表参道」はGoogle Mapでは表示されないので省略)
鶴来駅前の白山市コミュニティバスのバス停から「白山ルート」のバスに乗ります。
白山ルートには「右回り」「左回り」の2種類がありますが、どちらでもOKです。
「三宮町」までは「右回り」で9分、「左回り」で13分です(時刻表はこちらより「めぐーる → 時刻表 → 鶴来地域時刻表 → 白山ルート」を参照)。
「三宮町」バス停からの道順は次の通りです。
白山比咩神社に近い「一の宮」バス停には、金沢駅東口(兼六園口)の11番のりばから「白山体験村」「白峰車庫」「上野」行きに乗れば乗り換えなしに直通で行けますが、2024年10月現在、参拝に適した時間のバスは朝9時台の「白山体験村」行き1本のみです(あとは夕方以降の便しかありません)。
ただ、この便には、東京駅から早朝の北陸新幹線「かがやき」に乗ってくれば間に合いますし、金沢市内に前泊される場合にも便利な時間帯なので、このバスに合わせて行動計画を立てるのも良さそうですね。
金沢駅から「一の宮」バス停まで約1時間、そこから白山比咩神社まで徒歩約10分です。
バスを降りてからの道順は、前述の「北鉄白山バスで『一の宮』へ行く」にてご説明しましたのでそちらをご参照ください。
帰路は、参拝に適した時間に金沢駅まで直通のバスはありません(早朝便しかない)ので、上記「鶴来駅まで電車で行く」を参考にお帰りください。
それでは、お気をつけてお出かけくださいませ。