今回は東京都練馬区、光が丘団地のお隣にある「田柄梅林公園」です。
光が丘で鳥を撮るなら、よく知られているのはやはり光が丘公園ですよね。約60haの広大な光が丘公園では、公園中央の鑑賞池やバードサンクチュアリの観察舎など、季節を問わずバードウォッチングを楽しんでいらっしゃる方々を見かけます。
一方、こちらの田柄梅林公園は東西80m、南北60mぐらい。光が丘公園に比べればずっと小さくて、キジバトやスズメ、ムクドリの姿を見かけるぐらいの、普段はあまりバードウォッチング向けとはいえない公園です。
それが、1年のうちほんの短い期間、2月下旬から3月にかけての時期だけは、鳥たちの楽園に様変わり。そう、名前のとおり「梅」の咲く季節ですね。
お似合いなもののたとえで「梅に鶯」などと申しますが、実際には梅園でウグイスさんを見たことはございません(←2023年3月12日追記。ウグイスさんもいました~)。梅に集まるのは何といってもメジロさんですよね。うろうろ日記でも、メジロさんの写真ばかりになりそうですがご容赦を。
それでは例によって随時更新、日付順のうろうろ日記です。よろしければ感想などいただけると嬉しいです(^o^)/
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● 田柄梅林公園への行き方
梅の季節がやってまいりました。
梅林に入る前から、鳥たちの声が聞こえてきます。
メジロさん、こんにちは。
数ある梅園の中から、よくぞこの公園に来てくださいました。
メジロは留鳥(どこかへ渡らず一年中いる鳥)だそうですが、夏から秋にかけては、このあたりではほとんど見かけません。
冬、年明けぐらいから、ちらほらと見かけるようになり、暖かくなるにつれて徐々に数が増えてきます。そして梅の季節、一気に主役に躍り出るメジロさん。人口爆発ならぬメジロ爆発。いったい今までどこに隠れていたんでしょうね。
再び田柄梅林公園にやってまいりました。
メジロさんたちは、今日も元気です。
翼を広げると、1枚1枚が繊細できらきらしていて何だかゴージャス。ジュディ・オングの「魅せられて」とか思い出してしまいました(←古っ!)。
いかにも柔らかそうで、枝にぶつけたり、強い風を受けたりして折ってしまうことなどないんだろうかと心配になってしまいますが、見た目と違って丈夫なんでしょうね。
こちらは背中側から。
さっきと違って、ちょっと金属っぽさもあって固そうな感じですね。なんだか唐傘おばけみたい。
どちらから見るかによって、印象が随分変わるものですね。
鳥や虫が大好きな花の蜜。どんだけ甘いんだろう…って、子供の頃にしゃぶってみたことがあります。残念なことに、今に至るまで強烈に刻まれているのは、全然おいしくな~い!って、思いっきり後悔した記憶。皆さんも経験ありますよね。え?私だけ?
園内に一本だけある河津桜で、かわいいでしょポーズを決めるムクドリさん。
数ではメジロさんに負けますが、声と体の大きさで存在感たっぷりです。
メジロ さんは体重わずか10グラム(砂糖大さじ1杯分)しかないんだそうです。つまり、あたしゃメジロ7000羽ぶんってことかい(笑)
後足1本を上の枝に引っ掛けて、反り返って花をつついたりして。こんな態勢で平気でいられるのも、超身軽なメジロさんならではですね。
ここの梅はそろそろ見頃を過ぎ、あれだけたくさんいたメジロさんたちもすっかり姿を見せなくなりました。今頃、まだ花が残っているどこかの山里の梅林で、最後の書き入れ時とばかりに跳ね回っているんでしょうかね。
梅見の人出もすっかり引いて寂しくなった田柄梅林公園ですが、木瓜の木でヒヨドリさんが花をついばんでいました。何だかむしろホッとした様子ですね。
あっという間に季節が廻りまして、2022年、もうすぐ春。
昨年の今ごろはもう梅が見頃になっていて、メジロさんたちがたくさん集まっていたんですけどね。
今年は開花がちょっと遅いようです。
ヒヨドリさんも「あれ?梅、まだなの?」って感じで公園の様子を覗いていましたが、今日は諦めたようです。椿の花が残っていてよかったですね。
3月に入って、暖かい日が増えてきました。
この日の東京の最高気温は17.9度。田柄梅林公園の梅も、一気に満開近くなりました。
開化とともに、メジロさんも大挙してやってまいりました。
梅園のメジロさんは、いつもと違ってなんだか大胆。たくさんの梅見の人々が見上げていても、近くでカメラを構えても、意外に逃げないんですよね。普段の警戒心はすっかり忘れてしまった様子。1年のうちでほんのわずかな期間しかない貴重な栄養補給の機会、警戒なんてしている場合じゃない、ってことなんでしょうかね。
警戒心が薄くなるのは、ヒヨドリさんも同じ。
満開の花に囲まれるとハイになるのは、鳥も人間も同じ、ってことでしょうかね。
ヒヨドリさんが、今日も満開の花に囲まれております。
美しい花々に囲まれてシアワセ…というのは人間の見立てであって、彼らの場合、この状況は「おいしいものに囲まれてシアワセ」なんですよね。花より団子、いや花そのものが団子ということになりますかね。まぁ幸せなら理由はなんだっていいじゃないですか。
ムクドリさんも、我が世の春。
どこにでもいる珍しくもない鳥さんも(←失礼な言い方だな)、この時期だけは梅とのコラボで美しく変身ですね。ついつい撮る枚数が増えていきます。
昔のフィルムカメラの頃は、今みたいな「100枚撮って2~3枚かわいくとれればOK」なんて撮り方は勿体なくてとてもできませんでしたが、やっぱりデジカメって気軽でいいですよね。
メジロさんは目が白いからメジロなんでしょうが、よく見れば、白いのは目じゃなくて目の周りの羽毛なんですね。何がどうなった結果、目のまわりだけ白くなるように進化したのでしょうか。考えてみれば不思議ですね。
木の上ばかり見ていましたが、気がつけば、何やら足元に動く気配。
植込みの下をのぞいてみたら、フェンス際にいたのはシロハラさんでした。
満開の花には全く関心がない様子。この公園では、地面はライバル不在ですからね。賢い生き方かもしれません。
今朝も田柄梅林公園です。
気持ちの良い青空、寒さも和らいできました。早朝の鳥見が、お仕事前の日課になってきました。
梅の季節もあとわずかですからね。今のうちに楽しまなくちゃ。
ツグミさんも、そろそろ北へと向かう頃でしょうか。
雑食だそうですが、たまたま梅の木にとまっているだけで、梅の花にはあまり関心がなさそうです。落ち葉の陰の小さな虫の方がお好みかな。
これからこの小さな体で海を渡るのですから、しっかり栄養をつけて帰ってね。
ここのメジロさんは白梅がお好みのようで、紅梅にはなかなか来てくれません。
白梅と紅梅とで蜜の味が違うんでしょうかね。20分粘って、ようやく1枚かわいいのが撮れました。
今朝の雨と風で、昨日まで見頃だった梅もかなり散ってしまいました。
地面が花びらで真っ白です。
メジロさんがちょん、ちょんと枝を飛び移るたびに、花びらが2枚、3枚と散っていきます。
体の大きいヒヨドリさんが枝を揺らせば、ばさぁーっと10枚、20枚。それこそ花吹雪です。
散る花とともに、メジロさんたちの楽園もそろそろおしまい。また来年も会えるといいな。
2023年、再び梅の季節です。
1か月ほぼ毎朝、せっせと通ってまいりました。メジロさんを中心に何千枚と撮影し収拾がつかないので、Twitterからの転載にて一気にまいります。読み込みに時間がかかるかもしれませんがご容赦くださいませ。
最寄駅は都営地下鉄大江戸線の光が丘駅です。
A1出口を出て左へ200m、次の信号を右に曲がって400mで到着です。
わかりやすいですね。駅から歩いて10分弱です。
公園の目の前にバス停がありますので、バスで行くのも便利です。
池袋駅東口から「光が丘駅」行き、または成増駅南口から「練馬高野台」「南田中車庫」行きで「光が丘三丁目」下車、公園まで徒歩5秒です(笑)