ご案内 ぐるっとパス「全部回ろう」はふぁみとりっぷ5号館で連載中のレポートですが、この「北区飛鳥山博物館」はファミリーでのお出かけにおすすめの博物館ですので、こちら「ふぁみとりっぷANNEX」に出張して紹介させていただきます。5号館にも是非遊びに来てね 前の見学先:紙の博物館 |
北区飛鳥山博物館への行き方
ぐるっとパス「全部回ろう」チャレンジ
◆4日目(2018年7月13日)の訪問先
◆3日目(2018年7月6日)に戻る
◆5日目(2018年7月16日)に進む
紙の博物館の玄関を出て左に50歩。
もう北区飛鳥山博物館に到着です。
コン吉さん(一男一女のパパなんだって)が出迎えてくれます
地下1階が展示室になっています。
館内の撮影には許可が必要ですが、1枚許可願を書くだけで、理由も「ブログ掲載のため」で簡単に許可いただけました
京浜東北線から車窓を眺めていると、王子駅の前後はしばらく崖の下を走っていることがわかります。
飛鳥山公園はこの崖の上。6千年前にはちょうどこの電車が走っているあたりが海岸線だったのですね。
今はもう、海は遠く離れて見ることができませんが。
河川争奪って初めて聞く言葉で、戦国時代の水争いの話かと思ったら自然現象なんですね。
海や川による浸食が進んで分水嶺を突き破り、流路が変わってしまう現象だそうで、今は荒川に流れ込んでいる石神井川が昔は不忍池に向かっていたのだそうです。
え?でも石神井川から上野方面って結構な上り坂だよね・・・って、飛鳥山の今の地形に馴染んだ私には俄かには信じがたいですが、今は住宅やビルが密集するこの東京の地形も、自然のパワーで大きく形を変えてきたのですね。
中里貝塚はJR尾久駅の南、新幹線と東北本線に挟まれたあたりにあります。
地図を改めてみると、新幹線が走っているあたりが昔の海岸線だったのですから、北区の東側半分は海の中ということになります。
さらに南に下って、浅草とか本所とか深川とか、後世の江戸の下町あたりはみんな海だったのですね。
それが何億年も昔の話ではなく、既に人間が住んでいた時代の話というから不思議です。
いきなり近代に飛びますが、昔は海だった低い土地、しかも大河川の河口近くにあるということで、この地域は度々の洪水に見舞われてきました。
こちらは1910年に起きた「明治43年の大水害」の様子です。
現在の、赤羽から葛西へと流れ下る荒川は、この水害のあとに造られた人工の河川で、大工事の末に20年後の1930年に完成したものです。治水対策が進み、その後はこのような大水害は起きておらず、普段意識する機会も少ないですが、隅田川・荒川流域の水害への脆弱性は繰り返し指摘されてきました。かつて水害に見舞われてきた地域であるということは、この地域に暮らす我々は十分に認識し、備えておく必要がありますね。
さて、時代を遡りまして、こちらは弥生時代の住居の様子。
どうやらここは食べものも豊富にある、豊かな村のようです。
入口の向こうにあるディスプレイ画面には静かな外の様子が映し出されているのですが、ここは軽く通り過ぎずにちょっと待ってみましょう。
やがてドロボウさんが忍び込んできて、村の男たちとひと騒動起こります。
貧富の差が生まれた時代、こうした争いも日常の風景だったのでしょうね。
時代は下りまして江戸期。
民家の様子が再現され、数々の民具も展示されています。
こちらには、徳川家光が鷹狩りで訪れた、飛鳥山の北にある金輪寺の御座所(将軍の休息所)が復元されています。
江戸の行楽地として賑わった飛鳥山は玉子焼きが名物だったそうで、玉子焼きを押すと江戸の風景が流れるというこの趣向。
玉子焼きがスイッチになっているって、最初気がつきませんでしたよ
区立の歴史系の博物館は他にもいくつか行きましたが、満足度はここが抜群ですね。
小学校高学年ぐらいの、夏休みの自由研究の題材探しにもおすすめです。
是非お出かけ下さいませ
飛鳥山公園には、紙の博物館、北区飛鳥山博物館、渋沢史料館の3つの博物館が並んで建っていますが、ぐるっとパス2018にはなぜか紙の博物館、北区飛鳥山博物館の2つしか入館券がついていません。渋沢史料館には以前行ったことがあるので、今回はパス。次は本駒込の東洋文庫ミュージアムに向かいます。
ぐるっとパス「全部回ろう」チャレンジ
前の見学先:紙の博物館
次の見学先:東洋文庫ミュージアム