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    私はいま、東京の練馬に住んでおりますが、川口には少々ご縁がございます。

    もう十年以上前の話になりますが、当時、私の勤め先の事業所が川口市内にありまして。
    毎日ではありませんが、月に何度か通っておりました。

    京浜東北線の蕨駅と、埼玉高速鉄道の新井宿駅、どちらからもバスで15分ぐらいかかる、通うには少々不便な場所だったのですが、ときには仕事帰りに東浦和駅まで30分以上かけて歩いてみたり、街中をぐるぐる回って駅まで1時間もかかるコミュニティバスで帰ってみたり。不便さを逆手に、いろいろ楽しませていただいた日々でした。

    いや、あまり関係ないんですけどね。今回うろうろ日記で川口自然公園のことを書くにあたって、改めてその「街中をぐるぐる回って駅まで1時間もかかるコミュニティバス」の路線図を見てみたら、川口自然公園のすぐ近くを通っていたんですね。
    当時は野鳥に何の関心もなく、川口自然公園のことも気に留めることがなかったのですが、十年経って鳥を撮りに行った先が、かつて私がうろうろしていたエリアと重なるとは、私の行動範囲も大したことがないなぁ、と。なんだかお釈迦様の掌のうちで駆け回っている孫悟空のような気がしてくるのであります。

    我ながら、なにを訳の分からないことを書いているのやら。無駄話はそろそろ切り上げて、毎度いつもの随時更新、日付順のうろうろ日記にまいりましょう。よろしければ感想などいただけると嬉しいです(^o^)/

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    ● 川口自然公園への行き方

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    2021年6月13日

    朝5時前、東京都北区の浮間公園
    ここでゆっくり鳥を撮るつもりで、思いっきり早起きして練馬の自宅から自転車を飛ばしてきたのですが、今朝はあまり鳥たちの姿が見当たりません。
    んー、なんだかなぁ。時間はたっぷりあるのに。
    場所を変えましょうか。どこか近くに、まだ行ったことのない鳥見スポットはないでしょうか。

    例によって、Google Mapsで「野鳥」で検索。荒川生物生態園とか赤羽自然観察公園とか、表示されるのはお馴染みのところばかり。どこか知らないところは… とスクロールしていくと出てきたのが「川口自然公園」。おっと、ここは初見ですね。
    浮間公園から11.4km、自転車なら1時間ちょっとかな。ちょっと遠いけど、折角見つけたので行ってみることにしましょう。

    戸田橋を渡って埼玉県に入り、戸田から蕨へと北上。早朝なので車の通りもまだ少なく、実に快適なサイクリングです。やがて市街地が途切れ、田んぼや畑のなか、未舗装のあぜ道を転ばないようにゆっくり進み、最後にJR武蔵野線の狭いガードをくぐると、川口自然公園に到着です。ただいま朝6時10分。だいたい想定通りですね。

    初めての公園で、下調べも何もしていないので、広さも、何があるのかもわかりません。
    自転車をとめて、まずは見当をつけずにうろうろすることにしましょう。

    入ってすぐのところに池があり、まだ朝早いというのに多くの太公望たちが池を囲んで釣り糸を垂れています。
    池畔の四阿からは、合唱サークルでしょうか、ご年配の方々の歌声と、ハーモニカの伴奏が聞こえてきます。
    うーむ、ちょっと人の気配が濃くて、鳥さんが出てきそうな雰囲気ではないですね。池に架かる橋を渡って奥へと進みましょう。

    橋の先には木道が続いていて、両側には丈の高い草が勢いよく繁茂しています。このあたりの昔の葦原を復元したのでしょうか。
    立ち止まって耳を澄ませ、鳥の気配を探してみましたが、聞こえてきたのは「なつが来れば思い出す~♪」先ほどの合唱サークルさんたちの歌声ですね。やれやれ。まぁ確かに、その気になれば「はるかな尾瀬~♪」の風景に見えなくもありませんが。

    これだけ草が密生していれば、オオヨシキリさんあたりのごきげんな歌声が聞こえてきてもよさそうなものですが、鳥さんたち、いないようですね。頑張ってここまで自転車を飛ばしてきたけれど、今日はハズレだったかな…なんて、ちょっと残念な思いが脳裏をよぎります。

    木道を抜けると、公園の外周路に突き当たってしまいました。あらら、意外に狭いのね。
    でもここでようやく、第一村人ならぬ第一鳥さん発見です♪

    おはよう、シジュウカラさん!
    頭上にとまるシジュウカラさんを撮るのはひと苦労です。手前の葉や枝で姿が隠れてしまったり、ようやく全身が見えるところに出てきたと思っても、フレームに入れて、ピントを合わせて…などとやっているうちに、さっと身をかわして隣の枝に映ってしまったり。もう少しのんびりしてくれればいいのにね。
    あっという間に積みあがる手ブレ・ピンボケ・空振りの山。何十枚も撮って、まともに映っているのは2~3枚。やれやれ。それだけに、かわいく撮れると嬉しいんですよね。

    さてさて。
    シジュウカラさんが集まっているところには、結構な確率で「彼ら」も混じっています。
    耳を澄ますと、賑やかなシジュウカラさんの声に混じって、あの「ギーぅ」という独特の鳴き声。どこだっ!

    そう、白黒のまだら模様がおしゃれなコゲラさんですね。
    コゲラさんもすばしっこいですが、ひとつの枝を上へ上へと歩いて登っていくので、シジュウカラさんと違って動きを予測しやすいんですよね。「撮ってください」とばかりに低いところにとまることもあったりして、撮るのが楽しくなるかわいいやつです。でも、今日撮れたのはこのボケボケ写真のみ。残念…。

    外周路を左へ進むと、岸辺に葦が茂る小さな水路がありました。
    この小川は最初に見た池に流れ込むようですね。いかにもカワセミさんが好みそうな水辺ですが、さて…。

    やっぱりいました!
    おあつらえ向きに水の上にのびた枝の上で、お腹をそらせて「ふんっ!」って何だかエラソーですが、なんとも愛らしく憎めないやつです。いやもう暑さもここまで自転車を飛ばしてきた疲れも吹き飛びますね。会えてうれしいよっっ!

    先へ進みましょう。
    公園の西側は原っぱになっていて、子供たちが喜びそうな遊具もいくつか置かれています。
    さて、鳥さんは…?

    ムクドリさん発見。
    草陰の虫たちをせっせとついばんでいる様子でしたが、私がレンズを向けると不審そうにこちらを見て、やがて飛び去ってしまいました。
    朝ごはん中、失礼しました。ごめんね~。

    頭上に目を向けると、こちらはハクセキレイの幼鳥さんでしょうかね。
    きっ、と口を結んで、なかなか意志の強そうなお顔でいらっしゃいますな。
    元気に育てよ~。

    ぐるっと回って、最初の入口近くに戻ってまいりました。
    駐車場でうろうろしていたのは、こちらもハクセキレイの幼鳥さん。
    さっきの個体とは別で、まだ赤ちゃん羽毛が完全には抜けきっていない、雛っぽさの残る体形と顔立ちです。巣立ったばかりか、それとも巣立ち前に落ちてしまったのか…。

    まだ自力で餌は獲れないようで、親鳥がせっせと餌を運んできていました。
    駐車場オープン前の早朝なのでいまは安心ですが、ここは車が入ってきたら危ないですよ。お父さんかお母さんか知りませんが、早めにどこか草陰に連れて行ってあげてね。

    最後にもう一度、カワセミさんにごあいさつ。バイバイ、また来るね~。

    2021年8月21日

    朝6時。2か月ぶりの川口自然公園です。

    池の奥の草地は、6月に来たときはとても静かでしたが、今はうって変わって生きものの気配に満ち溢れています。
    ただ、ミンミンゼミとツクツクボウシの圧がすごくて、鳥さんはどこ?ってな状態です。

    いや、鳥がいないわけではないんです。よくよく耳をすませば、セミたちの喧騒交じって、鳥の声も端々に聞こえてくるのですが、姿はなかなか見られません。見つけた!と思っても、さらに高さを増した草の陰に隠れてしまいます。トンボや蝶の姿もたくさん見られますので、鳥たちもそれを目当てに集まってきているのでしょうけどね…。

    そうだ、カワセミさんはどうでしょう。おーい、カワセミさーん!

    「毎朝ここには来ているんだけどね。最近はほとんどカワセミを見なくなっちゃった。写真を撮る人も最近は来ないねぇ。そこにカワセミがとまるのにちょうど良い木があったんだけどね。3日ぐらい前に斬っちゃったんだよ。もったいないよね…」

    私がカメラ片手にきょろきょろしているのを見て、ラジオ体操に来ていたおじさんが話しかけてきて、そんなことを教えてくれました。うーむ、なんということだ。残念…。

    ってなわけで、今日の撮れ高は、このかなり残念なシジュウカラさん1枚のみ。
    仕方ないね。次は寒くなってからまた来よう。

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    川口自然公園への行き方

    公園の目の前をJR武蔵野線が走っているのですが、残念ながら近くに駅がありません。
    最寄駅からは結構遠いです。さて、どうしましょうかね。

    プラン1 路線バスで

    まずは素直に公共交通利用で。
    東川口駅の南口から国際興業バスの「東川05 差間循環」に乗って「川口自然公園」バス停まで約10分です。
    バスは1時間に2本です。

    バスを降りたら、バスと反対方向に進み、次の横断歩道(100m先)を渡って坂道を下っていきます。
    下りきったところにある橋を渡ったら、すぐ左が川口自然公園。バス停から歩いて3~4分ほどです。

    プラン2 シェアサイクル(貸自転車)で

    東川口駅から川口自然公園まで、Hello Cycling のシェアサイクル(15分70円)を使えば、とっても手軽に川口自然公園を訪ねることができます。利用には会員登録(無料・スマホ必須)が必要ですが、いちど登録しておけばいつでも手軽に使えますので、この機会に登録してはいかがでしょうか。

    所要時間は15分ほどですが、途中、東北自動車道をトンネルでくぐるあたりの道順がちょっとわかりづらいので、地図で道順をよく確かめてからお出かけください。

    ステーション(貸出・返却所)の場所は、

    です。どちらも収容台数が少なめですので、ご利用の際は出発地のステーションの貸出枠と、到着地のステーションの返却枠に余裕があることを ステーションマップ で事前に確認することをお忘れなく。

    Hello Cycling は手軽で安くて便利なのですが、貸出・返却枠の確認を怠ると
    「あてにして行ったのに借りられない!」
    「借りたのはいいけど、行った先で返せない!」
    となりかねないのが難点なんですよね。私も以前、痛い目にあったことがあり、それ以来、事前の確認を欠かさないようにしています。皆さまもご利用の際はご注意くださいませ。

    プラン3 駅から歩いて

    最寄駅は東川口駅(道なりに1.9km)ですが、住宅街を延々と歩くことになります。
    それよりも、ちょっと歩く距離が長くなりますが、田んぼや畑の中を抜けていく東浦和駅からのルート(道なりに2.4km)の方がおすすめです。途中でアオサギさんやコサギさんに会えるかもしれませんよ。

    ただ途中、未舗装のあぜ道を抜けていくことになりますので、足元にはご注意ください。なお、2021年8月21日に行ったときは、Google先生の指示通りに行ったのに、途中、↓こんな感じで道が完全に藪になっているところがあり、かなりの回り道を余儀なくされました。夏は避けた方がよろしいかと(笑)

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