【2022/8/21 4:15追記】今回も「放送終了後の答え合わせ」を追記しました。よろしければそちらも 是非お読みくださいませ。 |
【2022/8/16 17:55追記】「予想」の4日目を大幅に書き直させていただきました(遠刈田温泉→村田町に、平日は下道区間のみの利用ができない高速バス便を記載してしまっていたため)。 |
2022年8月20日18時30分からのテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第19弾 群馬県・谷川岳→山形県・銀山温泉」。
出演者がネット利用なしに頑張るところ、こちらは気楽なものでWebで事前に調べてルートを予想してみました。
毎度のことながら、既に放送日直前。この記事の賞味期間はたった数日しかありませんが、さて、予想どおりに行きますやら。
いつものお約束ですが、こちらは「正解ルート」を研究して解説する記事ではございません。
あくまで野次馬的に、あっち行くかな、こっち行くかな、と予想して楽しむ、自己満足の駄文でございます。
その点お間違いなく。正解を知りたい方はタビリスさんがいつも研究してくださっていますから、そちらへどうぞ。
8月16日現在、番組予告の中に「チェックポイントがある」という情報は見当たりませんので、以下、そのつもりで予想しております。放送当日、チェックポイントはここ!なんて発表がないことを祈ります。
今回のコースですが、前半はともかく、後半は既視感がありますね。
「栃木-福島」と「福島-宮城」の県境越えで悩み、歩くのは何度か見たような気がするのですが、調べてみたら太川・蛭子コンビが2回苦労している一方で、田中・羽田コンビはこの魔のゾーンに迷い込むのは初めてなのですね。第18弾まで回を重ねてきたというのに、南東北を国道4号沿いに北上するのが初めてというのはちょっと意外です。
太川・蛭子コンビの「前例」があるので、予想する立場としては比較的「予想しやすい」ルートですが、田中・羽田コンビは太川・蛭子コンビとは違う、思いがけないルートを見つけてくれたりするのでしょうか。放送後の答え合わせが今から楽しみです。
前回同様、全て平日ロケを前提に予想することにします。
特定曜日だけ運行のバス(金曜運転とか)も、予想からは除外しています。
休日が入ると、さらなる修羅場は確実。第18弾のように「休日はバスが走っていない」ルートを延々と歩かせるのは、見ている方も辛いですからね。避けてあげてほしいな~。
それでは以下、私の予想です。そんなの見たくない~という方はここで離脱してくださいませ(汗)
全国、市町村別の路線バスリンク集もご用意しておりますので、テレビのお供にどうぞ。
出発地は谷川岳だそうですが、山の上からスタート、ってことはないですよね。
おそらく、ロープウェイのりばのバス停から出発でしょうか。ここからのバスは始発が9:00発で、その後も9:30発、10:25発と、そこそこ本数がありますが、後々少しでも楽ができるように、朝一番のバスに間に合うスタート設定にしていただけるものと予想。スタッフの皆さん、信じてますよ~(笑)
谷川岳ロープウェイ | 9:00発 | 関越交通 水上駅行 |
水上駅 | 9:23着 | |
9:40発 | 関越交通 上毛高原駅行 | |
上毛高原駅 | 10:05着 | |
10:15発 | 関越交通 大清水行 | |
鎌田 | 11:34着 | |
12:02発 | 関越交通 湯元温泉行 | |
湯元温泉 | 13:01着 | 群馬県→栃木県 県境越え |
13:30発 | 東武バス日光 JR日光駅行 | |
東武日光駅 | 14:46着 | |
15:00発 | 日光交通 下今市駅行 | |
JR今市駅 | 15:23着 | (手前の朝日町で乗り換えても同じ) |
16:15発 | 日光交通 鬼怒川温泉駅行 | |
新高徳駅 | 16:32着 | |
17:30発 | しおや交通 矢板駅行 | |
矢板駅 | 18:11着 | |
(18:15発) | 徒歩5.2km 地図表示 | |
野崎駅 | (19:40着) |
1日目、一番のポイントは何といっても上毛高原駅。
ここで国道120号線、金精トンネルを抜けて日光へ向かうルートが発見できるか否かで、今回のチャレンジ全体の成否が決まってしまうといっても過言ではないでしょう。
見つけられずに前橋・高崎方面へ南下してしまったら…。3日目になってもまだ北関東をうろうろすることになりそうで、目も当てられません。考えるだに恐ろしいですね。
余談ですが、1992年に廃止された、金精トンネル経由で群馬県側から日光へと抜ける路線バス(当時、東武バスが運行)が、関越交通により復活したのが2016年のこと。いちど廃止されたバス路線が24年もの時を経て復活し、しかも再び消えることなく6年も走り続けているというのは、なかなか稀有なことですよね。
この2016年というのは「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でいえば太川&蛭子コンビから田中&羽田コンビに交代する直前にあたります。いつかこのルートをバス旅で通ってくれるのではと心待ちにしておりましたが、ようやく実現しそうですね(いや、実際のルートを確かめるまではわかりませんが)。
無事に金精峠越えルートを選べたとして、鎌田、湯元温泉で乗り継ぎ、その先の東武日光駅の乗り換え時間は14分。手前の「いろは坂」「神橋」あたりが渋滞の名所なのが少々心配です。混雑する連休にロケとか… していませんよね。信じましょう。
上毛高原駅から日光までは一本道ですが、今市からのバスで
の2択が発生します。どちらを選択したとしても途中で「歩き」を余儀なくされますが、比較的傷の浅い「矢板まわり」を選べるかどうか。第13弾の上田、第18弾の平湯温泉など「2択での決断力」に若干の不安がある田中&羽田コンビではございますが、ここは正しく選択してくれると信じて、矢板まわりで予想してみました(田中さんが温泉にこだわりませんように祈っております…)。
で、さっそく、矢板で乗り継げるバスがなくなりますが(泣)、何とか手を尽くして、隣駅の野崎まで行けばバスがあるとの情報を掴んでくれるでしょう。まだぎりぎり明るい時間ですし、野崎にはホテルもあります[PR]から、最後、頑張って野崎まで歩いてこの日は終了と予想しましたが、さてどうなるでしょうかね。
野崎で迎える2日目の朝。この予想通りであれば、まずまず順調ですね。
野崎駅 | 7:40発 | 大田原市営バス 大田原市役所行 |
大田原市役所 | 8:05着 | |
8:52発 | 大田原市営バス 那須塩原駅行 | |
那須塩原駅 | 9:20着 | |
9:50発 | ゆーバス 黒磯駅行 | |
黒磯駅 | 10:29着 | |
11:00発 | 那須町町民バス 追分行 | |
追分 | 11:50着 | |
(11:55発) | 徒歩9.5km 地図表示 | |
古関 | (14:25着) | 栃木県→福島県 県境越え (手前の「関の森公園」で3.5時間待ちするかも?) |
14:57発 | JRバス関東 白河駅行 | |
白河駅 | 15:23着 | |
16:00発 | 福島交通 石川営業所行 | |
石川駅 | 16:43着 | |
17:00発 | 福島交通 須賀川駅行 | |
須賀川駅 | 17:59着 |
福島県境手前の追分まではスムーズに進めますが、その先、かつて太川&蛭子コンビがはまった「追分から白河の関まで歩いたのに、朝と夕方しかバスがない!」という罠に、田中&羽田コンビもはまることになるでしょう。これはもう宿命ですね。
白河の関で3時間半バスを待つか、それとも太川&蛭子コンビがそうしたように、さらに7km近く歩いて古関を目指すか。微妙なところですが「引退危機」ですからね。ここは「歩いて先を急ごう」、田中さんと羽田さんの意見がそう一致すると予想しました。
その先ですが、実は途中の石川から「石川→北須釜→(徒歩2.2km)→福島空港→(リムジンバス)→郡山駅」という、この日のうちに郡山まで到達できるルートもあるのですが、これはさすがに見つけられないだろうということで、2日目は須賀川で終了と予想してみました。ただ、須賀川の駅前には意外に泊まるところがないようです。7~8分ほど歩きますが、新鶴屋[PR]さんあたりで宿交渉、って感じでしょうかね。
このあたりで一休み。 昔の新聞記事をご紹介。 「白河」もランクインしていますよ。さて、いったい何位でしょうか…? 理想の新別荘地ランキング(ただし大正5年版) |
さて、番組名物の魔の3日目。
まぁ確かに、合わせて13kmを超える歩きがあるので魔といえば魔ですが、それ以外の乗り継ぎは概ね順調ですので、今回はことさらに魔というほどではないかもしれません。
須賀川駅 | 6:45発 | 福島交通 郡山駅行 |
郡山駅 | 7:17着 | |
7:30発 | 福島交通 本宮市役所行 | |
本宮市役所 | 8:18着 | |
8:30発 | 福島交通 郡山駅行 | |
本宮駅入口 | 8:36着 | |
(8:36発) | 徒歩350m 地図表示 | |
本宮駅 | (8:40着) | |
9:30発 | 本宮市 市街地巡回バス | |
大山岩ヶ作交差点 | 9:41着 | |
(9:45発) | 徒歩7.1km 地図表示 | |
二本松駅入口 | (11:30着) | |
13:15発 | 福島交通 福島駅行 | |
福島駅 | 14:23着 | |
14:55発 | 福島交通 藤田駅行 | |
国見役場 | 15:45着 | |
(15:50発) | 徒歩5.8km 地図表示 | |
越河清水 | (17:20着) | 福島県→宮城県 県境越え |
17:37発 | きゃっするくん 白石駅行 | |
白石駅 | 18:06着 | |
19:14発 | ミヤコーバス アクティブリゾーツ宮城蔵王行 | |
遠刈田温泉 | 19:55着 |
郡山から本宮へは、2021年10月に新たなバス路線が開設されました。これはありがたい!
太川&蛭子コンビはこの区間を直行できずに、乗り継ぎルートを探すのに苦心していましたからね。
すいすいっと本宮に到着!ところが…。
太川&蛭子コンビが使ったはずの、本宮から岳温泉へのバスが見当たりません。
なんと、2022年3月限りで廃止されてしまったとのこと。そんなぁ…(涙)→廃止告知へのリンク
ちょっとでも北へとなると、2kmほど北の「大山岩ヶ作交差点」(大玉村)までは本宮市の市街地巡回バスで行けるものの、その先は歩かざるを得ないようです。
大山岩ヶ作交差点からは、まずは5km北の「高越」を目指すでしょうが、高越に着いても、次のバスは4時間待ち。さすがに待っていられないでしょうから、さらに2.5km先の「二本松駅」まで歩いて向かうと予想します。
そのあとは二本松-福島-国見と乗り継ぎ、福島-宮城の県境は再び歩いて越えることになります。白石駅に着いたあたりで夕暮れとなり、さらに蔵王町へと進んだところでこの日は終了となることでしょう。ただ、蔵王町の中心部にはホテルや旅館は無さそうなので、8kmほど北西にある遠刈田温泉まで進んでアポなし宿交渉、と予想してみました。とりあえず、遠刈田温泉バス停に近いところでたまや旅館[PR]さんあたりでしょうかね。
いよいよ最終日。
私の予想通りなら、温泉宿で疲れを癒し、気分爽快な朝を迎えているはずですが、果たして…。
遠刈田温泉からは仙台行きの直行バスがありますが、残念ながらこのバスは高速経由。でも、ここに泊まっているならば、前の晩にお宿で情報収集しているでしょうから、遠刈田温泉の北にある川崎町からは仙台行きの路線バスがあるという情報をGETするのではと予想します。
遠刈田温泉から川崎町に行くには、3つの選択肢があります。
できれば歩かずバスで行きたいところですが、1も2も「コ」の字型の遠回りルートで、しかも本数が少ないことが予想されるので、乗り継ぎが不安です。お宿で調べてもらうなどした結果、難しいってことが既に判明しているかもしれません。
なので、3の「それなら真っすぐ近道を歩いてしまおう」という発想が出てくるのではと予想しました。言い出すのはやっぱり羽田さんかな。「すずらん峠」越え、少々ハードな道が予想されますが、温泉でリフレッシュしたでしょうから、頑張って歩いていただきましょう。
あ、そうそう。
一応触れておきますが、土曜・休日のみ、遠刈田温泉から「蔵王の山越え乗り継ぎルート」(遠刈田温泉→蔵王刈田山頂→山形駅)が出現します。高原を行くバスは景色も良さそうでとっても魅力的なのですが、朝、出発が遅い(遠刈田温泉発10:27)のと、山形駅から先の乗り継ぎが悪いのとで、私が調べた限り、こちらのルートでは当日中に銀山温泉までたどり着けなさそうなんですよね。ロケ最終日が土曜だったりして蔵王越えルートに迷い込むことのないよう祈りたいと思います…。
遠刈田温泉 | (7:00発) | 徒歩11.2km 地図表示 |
かわさきまち | (10:20着) | |
10:40発 | タケヤ交通 仙台駅行 | |
仙台駅 | 11:56着 | |
13:05発 | 山交バス(48ライナー) 新庄駅行 | |
尾花沢待合所 | 14:51着 | 宮城県→山形県 県境越え |
16:04発 | 尾花沢市営バス 銀山温泉行 | |
銀山温泉 | 16:31着 | ゴール! |
仙台にはお昼前に到着と予想。
仙台ー新庄の山交バス「48ライナー」は、バス旅Zでは過去に2度お世話になっており、特に第17弾の岩手県・宮古~新潟県・瀬波温泉(2021年10月放映)はまだ記憶に新しいはずですので、田中さんも羽田さんも、仙台からはこれを使うことは当然、想定しているでしょう。
仙台から1時間46分の長距離移動で尾花沢へ、そこから乗り継いで夕暮れ近い午後4時半に銀山温泉でエンディング、おめでとう!となりますかどうか。放送には映らないでしょうが、銀山温泉のシンボルともいうべき能登屋旅館[PR]さんあたりで祝杯を挙げていただきたいですね。
ご参考までに、途中でどこか間違えたり、回り道してしまったりしたとしても、仙台駅16:05発の48ライナーに乗れれば、その日のうちに銀山温泉までたどり着けます。なんとかゴールしてほしいところですが、果たして…。
なお、8月21日中を目途に「放送終了後の答え合わせ」を追記する予定です。よろしければ後日またご来訪くださいませ。お待ちしております。 →「放送終了後の答え合わせ」追記しました。
ここまで9勝9敗、負け越したらクビ。
個人的には正直、その煽りは要らないんじゃない?と思いますが、回を重ねて日本国中、未踏の地域も少なくなってまいりましたので、どちらにしても、そろそろ番組の今後が気になってまいります。
というわけで、太川さん&蛭子さん、田中さん&羽田さんに続く「第3のバス旅コンビ」を勝手に妄想してみましょう。妄想ですからね。粗探ししないでね(笑)
テレビ東京にはz以外にもバス旅企画が様々ありますが、あれ、田中・羽田コンビの後釜をテストする意味もあるんじゃない?って邪推したりして。そうすると、候補としては
といったあたりですかね。
最も適任、ということで選ぶならば、zのマドンナ経験があり、レギュラー2人にも勝る存在感を見せた村井さんでしょう。でも村井さん=鉄道のイメージなので、バス旅へのスライドは無さそうな気がします。
中山さんは今のすごろく旅のように、地元の方とのふれ合いが多い企画の方が適している印象。高島さんは太川さんとの絡みがあってこそ。なのでこの2人への交代は無いかな。
残る2人、河合さんと松本さんは、お二人とも4日間の乗り継ぎ旅も「見てみたい」と思わせる活躍ぶりですね。じゃあ、河合&松本コンビ?いやいや、それはさすがに豪華すぎるでしょう。どちらか1人+相手役は他から、と予想してみましたがいかがでしょうか。
松本さんは「対決」の方がモチベーション高くやってくれそうなので、そう考えると河合さんがスライドするのがいちばん自然な感じがしますね。諸々ご多忙でしょうけど。
相手役は、水バラのゲスト陣でテスト済(?)の人の中から選ぶと予想。リーダー河合さんに任せきりにならず、自己主張はありつつも過度にぶつからず、そこそこ歩けて、蛭子さん的なポジションも期待できる人。難しいなぁ。
田村亮さん(鉄道vsバス第7弾、BINGO第2弾ゲスト)なら完璧にこなせそうな気がしますが、番組的には「二人とも頼りがいのある人」では成り立ちづらいかも。チャンカワイさん(鉄道vsバス第4弾、BINGO第1弾ゲスト)とかどうでしょう。Wカワイってことで。
で、羽田さんは河合さんとチェンジで陣取り合戦のリーダーとか。以前、羽田さんが陣取りにゲストで参加されていましたが、対決旅も結構いけそうですよね。
田中さんの新たなチャレンジも見てみたい。対決旅をバチバチでやるタイプではない気がしますので、温泉めぐり系(今の「温泉タオル集め旅」シリーズみたいなやつ)で何か新企画とかいかがなもんでしょうか。
妄想は膨らむばかりですが、まずは今回の結果がどうなるかですね。
妄想編も含め(苦笑)最後までお読みいただきありがとうございました。
以下、放送後の追記です。
それでは答え合わせしてまいりましょう。
この先、ネタバレになりますので、見たくない人は離脱してくださいませ。
最初に言っておきます。ふざけるな。冗談じゃない。
何に対して「ふざけるな」か。
TVerで番組終了後に公開されている「衝撃の答え合わせ座談会」に対してです。
そこで何と言っているか。
もし大清水行きのバスに乗って尾瀬を歩いて越えていたらどうなっていたのか検証してみましょう。 大清水からさらに3km先の一ノ瀬まで行ける季節限定のバス、登山用のバスが3kmあるのですが、それに乗り継げば、なんと7km歩くだけで尾瀬を超えることが出来ました。途中、尾瀬沼のほとりを歩く美しい風景が見られたんじゃないですかね。歩いた先には沼山峠というところがあります。そこまで行けば会津バスで(以下略) |
尾瀬は、事前の下調べも、十分な登山の装備もなしに、しかも午後2時過ぎなどという、入山するには非常識な時間から、山小屋の手配もせずのこのこ出かけて行っていい場所ではない。断じて、ない。
一ノ瀬~尾瀬沼~沼山峠の登山道は、前半(三平峠を越えて尾瀬沼に下りるまで)の木道に若干傷んでいるところがあるものの、概ねよく整備されており、特別に危険を伴う箇所がある訳ではない。しかし、それはちゃんと下調べをして、必要な装備を調えている登山者ならば、という条件付きだ。
確かに尾瀬沼では、サンダル履き、肩掛けかばんなどの舐めた格好で沼山峠から下りてくる、危機意識のまるでない奴らがちらほら見られるのは残念ながら事実だ。しかし、彼らが何事もなく家路につけたのは単に悪運が強かったからに過ぎない。
なんの準備も、予備知識もなく安易に山に入った彼らのような者が、突然、想像もしていなかった雷雨に打たれ、濃霧に巻かれ、夕闇に包まれ、道を失って迷い、転倒したり滑落したりして動けなくなり、果ては山岳救助隊のお世話になり、最悪の場合は命を落とすことになる。路線バスによる群馬から福島への乗り継ぎが「尾瀬を歩いてつなげば簡単にできる」かのような解説は深刻なミスリードである。解説動画を見て真似する者が出ないよう、TVerのコンテンツ制作・公開当事者自身による、視聴者に対する注意喚起を期待したい。
尾瀬保護財団「安全登山のススメ」
https://www.oze-fnd.or.jp/ozb/b-ss/
尾瀬保護財団「令和3年度 尾瀬傷病事故統計」
https://www.oze-fnd.or.jp/wp4/wp-content/uploads/2015/04/f5325067c23ab93e909e72151c45ffa7.pdf
片品村遭難対策救助隊
https://www.vill.katashina.gunma.jp/gaiyou/kakuka/kanko/2016-0330-1756-38.html
・・・
ごめんなさい、ちょっと頭に血が上ってしまいました。
深呼吸、深呼吸。ふぅぅ・・・。
尾瀬は素晴らしいところですよ。
よろしければ私の山あるきレポートもお読みくださいませ。
→ 【山レポ】尾瀬沼~尾瀬ヶ原1泊2日
それでは、気を取り直してまいりましょう。
先ほど放送を見終わったところですが、残念、ゴールできませんでしたね。
率直にいって、今回の谷川岳→銀山温泉は本来(番組的に)非常識とまではいえない程度の歩きを要するものの、全体としてきれいに乗り継ぎがつながる理想的なコース設定であるはずのところ、
など、ゴールできなかったのは田中さんや羽田さんのせいではなく、番組側の設定のせいなんじゃないの?と思えることが多々あり、見ていてストレスの溜まる展開でした。これで失敗、引退といわれる田中さん、羽田さんは気の毒としか言いようがありません。
それでは改めまして、1日ずつ確認してまいりましょう。
繰返しますが、なんで10時25分スタートにしたんでしょうね。
9時スタートにすれば、鎌田であんな長時間待ちなんて発生しないのに。
実はその可能性も想定して、10時25分スタートでも(4日間、すべて平日ならば)ほぼ同じルートでゴールできることは事前に検証してあったのですが、まさかそんなイジワルはしないだろう(笑)と思って書いておりませんでした。というわけで、いきなり予想はハズレですが、一応、いつものように予想ルートと実際のルートを並べてご報告しますね。
鎌田で大清水行きを選択しなかったのは何よりでしたが、もし「尾瀬まわりで行こう」と田中さん、羽田さんが言い出していたらどうしていたんでしょうかね。
ガチが売りのバス旅zではありますが、そういうときはスタッフが止めるべきでしょうね。でも、あの「答え合わせ座談会」の様子ではそのまま行かせていたのかなぁ…。
今市(予想ではJR今市、実際は東武下今市)からのバスでは、新高徳で矢板行きに乗り換えるルートには気づきませんでしたね。乗るなり「鬼怒川温泉で聞き込みしよう」と奥に入ってしまい、運転手さんに聞く様子がなかったのはちょっと残念ポイントでした。
2日目は鬼怒川温泉スタート。
新高徳への折り返しで若干のロスになりましたが、湯西川温泉に行ってしまったのではその先がひどいことになったはずですので、ここは正解でしょう。
前日、新高徳で降りていた場合、その日の終バスは既に出た後なので新高徳泊まりになり、翌朝6時40分発の、実際に乗ったバスより1本早いバスに乗れたはずでした。ただ、矢板着は36分早いだけで、野崎から大田原への朝のバスにはどちらにしろ間に合わないので、その先を考えると結果的には同じ、関の森公園16時26分に乗ることになりそうです。
白河を経て、この日は石川泊となりましたが、最後、石川駅前でバスを降りずに終点まで乗り通せば、石川営業所到着は18時23分でした。
石川営業所から福島空港までは11.1km。Googleマップのルート検索では徒歩2時間22分と表示される距離です。
そして、福島空港から郡山行きの最終バスは20時40分発でした。
もし手元の地図で福島空港の存在が目に入っていて、かつ、営業所で福島空港からのバスの時刻が聞けて、早足で空港へ向かっていたら…。
郡山から、翌朝いちばんの本宮行に乗れて、そのあとがかなり楽になったのですが。
いやいや、さすがに「もし」が乱暴すぎますね。
この日は既にここまで10km以上歩いてきて、これ以上歩きたくないでしょうし、そもそもGoogleマップの徒歩ルートはかなり早足の設定(時速約4.7km)なので、実際には時間的にも相当厳しいですからね。石川泊まりは責められないでしょう。
3日目は石川スタートとなりました。
皆さんよく歩きましたね。ゴールを目指すひたむきな姿に頭が下がります。
越河清水から白石まで11km以上も追加で歩かされたのは、最初に書いた「谷川岳を9時に出発させてもらえなかったせい」+「4日目が土曜日となる日程にされてしまったせい」です。第18弾の能登島あたりもそうでしたが、本来バス便があって歩く必要のない区間を、番組の設定のせいで出演者が歩かされているのを見るのは心が痛くなります。今後があるのかどうか存じ上げませんが、改善する機会があるのならしていただきたいものです。
銀山温泉ゴールならず、尾花沢で旅の終わりを迎えることになってしまいました。
予想で書いた「蔵王の山越え乗り継ぎルート」、はまってしまいましたね。いやぁ、嫌な予感はしたんですよ。番組スタッフさんには、あんまり「土日は避ける」って意識がないようですからね。
遠刈田温泉に着いたのが9時半で、それからでも予想ルートと同じように川崎に歩いて出れば、その日のうちに銀山温泉に着けたはずですが、そもそも「川崎から仙台行きのバスが出ている」という情報をあの短時間のうちに得られる機会など無かったのは当然でしょう。
たとえ白石から朝一番のバスで遠刈田温泉に入っていたとしてもそれは同じ。番組スタッフ側が、4日目が土曜日になる期間設定をした結果として、出演者が蔵王越えを選ばざるを得なくなったのは必然です。
エンディング、ライトアップされる銀山温泉で締めてほしかったですね。
田中さんと羽田さんは回を重ねるごとに頼もしくなっていて、これからが楽しみだっただけに残念でなりません。「妄想編」で書いたように、お二人の活躍はまだまだ見たいです。是非「水バラ」などで新たな活躍の場を提供してさしあげていただきたいものです。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。