2020年8月末、幾多の思い出を残して閉園となった「としまえん」。
その跡地に整備される「都立練馬城址公園」が、2023年5月1日にいよいよ開園となります。
公園の総面積は26.66ha(都市計画決定面積ベース)。完成すれば同じ練馬区内の石神井公園(22.57ha)や城北中央公園(25.31ha)などを上回る、広大な都市公園が誕生することになります。
とはいえ、今回オープンになるのは西北角の「花のふれあいゾーン」と、東西に流れる石神井川沿いの「川辺の散策ゾーン」など一部のみ。面積比でいうと全体の十分の一ぐらいでしょうか。
既に(2023年4月8日現在)「花のふれあいゾーン」は周囲の目隠しが撤去されて、園内の様子が見渡せるようになっています。植えられているのはほとんどが若木で鳥たちの姿も少なく、鳥見スポットとしての実力(?)は未知数ですが、これほど規模の大きい都市公園のオープンに立ち会える機会もそうそう無いでしょうから、しばらく通って鳥見日記をつけていきたいと思います。
それでは毎度いつもの随時更新、日付順のうろうろ日記です。よろしければ感想などいただけると嬉しいです(^o^)/
● 野鳥初心者の東京・埼玉うろうろ日記 目次に戻る
● いちばん新しい訪問レポートへジャンプ
● 練馬城址公園への行き方
開園まであと20日余りとなった、練馬城址公園「花のふれあいゾーン」。
まだ立入禁止ですが、広々とした芝生が気持ちよさそうですね。
この写真だと見えないでしょうが、画像中央の四阿の向こうになにやら「つぶつぶ」が…。
つぶつぶを拡大して見えてきたのは、ムクドリさんたちの群れでした。
「ここは人が入ってこないから、安心して美味しいもの探しができるんですよ~」
彼らも早速、そう学習したのかもしれませんね。
でも、のんびり食べていられるのも今のうちですよ。
開園予定の5月1日はGWのど真ん中。早速、人であふれ返るでしょうからね。やれやれ。
よく見たら、ツグミさんも混じっていました。
そろそろシベリアに帰る時期ですよね。開園日までは居てくれないかな。
南側を流れるのは石神井川です。
その川辺の手すり上にハクセキレイさん。
ん~こちらもちょっと遠いですね。もうちょっと近くにとまってくれると嬉しいのですが。
人間の期待なんて知らん顔ですね。
ちょっと、川の中にも目を向けてみましょう。
もう少し上流に行けば、豊かな緑と土の親水護岸が整備された区間も多いのですが、このあたりは昔ながらの垂直で無機質なコンクリ護岸です。練馬城址公園の整備のなかで、このあたりも変わっていくと嬉しいんですけどね。そのあたり、計画に入っているんでしょうか。
そんな「The 昭和の都市河川」って感じの石神井川ですが、鴨たちはたくましく生きております。
こちらはコガモさんでしょうか。もうちょっと郊外に行けばきれいな水場はいくらでもあるのに、どうして彼らはわざわざここを選んだのでしょうか。言葉が通じるなら聞いてみたい気がします。少々暮らしづらい分、天敵やライバルが少ないということでしょうか。
そんなことを考えているうち、背後からぴぃ~と短く鋭い声が聞こえたと思ったら、しゅたっ!と着陸したのが…。
カワセミさん。
石神井川の流域には、源流の小金井公園から下流は北区王子近辺まで、カワセミさんに会えるスポットがあちこちにありますが、ここにもいたのですね。
さて、今日はこのあたりで引き上げましょうか。
開園後は豊島園駅まで園内をほぼ直線で行けるはずですが、まだ中には入れないので公園の外周をぐるっと迂回してまいります。
園の北側には「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」が、6月16日にオープン予定です。
当然、今はまだ施設内に入ることができませんが、フェンスの外からちょっとだけ中の様子を窺うことができました。
私はハリー・ポッターのことはよく知らないので、こういうのを見ても「誰?」としか言いようがないのですが、ファンの方が見ればたまらない光景だったりするんでしょうか。
大人1名6,300円だそうで、気軽に行けるお値段ではありませんが、せっかく地元に住んでいるので、そのうち初期の熱気が去った頃にでも見にいってみましょうかね。
昨日に続いて、練馬城址公園の西側、石神井川に架かる石川橋にやってまいりました。
今日はもう最初から、カワセミさんめあてで来ております。会えるかな~。
頭上にハクセキレイさん。
昨日よりずっと近くに来てくれましたね。
白黒模様が、バックの青空にとても似合います。
カワセミさんの姿は見当たりませんが、ちょっと粘ってみましょう。
今日はぽかぽか陽気。橋の上にはたくさんの蚊柱が立って私の顔にまとわりつきます。かなり鬱陶しい状況ですが、辛抱、辛抱。
20分ほど待っていたら…。
来ました!
しかも雌雄ペアじゃないですか。
奥様の話にじっと耳を傾ける旦那様、ってな構図。何やら将来のご相談でしょうか。
コンクリートに囲まれた都会暮らしでは、カワセミさんたちも気苦労が絶えないでしょうな。
今日も石神井川・石川橋からの練馬城址公園です。
いい天気ですね~。
ドバトさんが、川岸から勢いよく飛び立っていきました。
見慣れた鳥ですが、こう見るとかっこいいですね。
カルガモさんが、仲良く並んでエサ取りチャレンジ中。
こうやると効率よく美味しいものが口の中に入ってくるんでしょうか。
コガモさんがばしゃばしゃ~って勢いよく水しぶきを上げていました。
すっかり暖かくなりましたからね。水浴びも気持ちよさそうですね。
小さなコンクリートの中州で、カワセミさんがひとやすみ。
次はどこで狩りをしようか、って作戦中なんでしょうかね。
オープンまであと9日。
準備万端、来園者を待つばかりの練馬城址公園です。
周回道路の軒先に猫さん。
開園したら、来園者のアイドルになるかもしれません。
人がいっぱいだと、びっくりして出てきてくれないかな?
もふもふのスズメさん。
どこにでもいる鳥すぎて、ついついカメラを向けずに済ませてしまうことが多いのですが、こうしてみるとやっぱりかわいいね~。
ツバメさんもやってきました。
すっかり冬鳥の姿を見ることが少なくなりましたので、こうして入れ替わりに夏鳥が来てくれるとほっとします。
その冬鳥のコガモさん。
そろそろ北へ帰る時季のはずですが、あまり旅立ちの準備をしている様子ではないですね。このまま夏を越すつもりかな?練馬の夏は暑いぞ~。
すらりダイサギさん。
このあたりでは一番大きい鳥さんですね。
ここが大自然の中かと一瞬錯覚させるような、悠然とした佇まいです。
大自然と言えばカワセミさんですね。
大物をゲットして満足顔です。
それにしてもこれ、人間でいえば鮭一匹ぐらいありそうな体積比ですが、そのまま丸呑みするんですよね。胸焼けしないんでしょうか。
相当、胃腸が頑丈なんでしょうね。
ムクドリさんたちが、群れで水浴びを楽しんでいました。
気持ちよさそう~
いよいよ明日、練馬城址公園の開園日です。
前日なので様子を見に来ましたが、雨が降ったりやんだり。薄暗くて鳥撮にはいまいちの陽気です。
ムクドリさんが、園内の芝生でお食事中。
ゆっくり食べものを探していられるのも今日までですよ。
明日からは人でいっぱいになるでしょうからね。
カワセミさんの飛翔が撮れたのですが、うーん、暗くて残念。
やっぱりカワセミさんは、明るい太陽の下、キラキラしているのを撮りたいですね。
今日は待望の「練馬城址公園」開園日。オープン前から、正面エントランスで待ち構えます。
開園15分前ですが、すでに何人か並んでいますね。一番乗りの方はいつ頃いらしたのでしょうか。
このあとも続々と、オープンを待ちきれない人たちが集まってきました。30人ぐらいかな。なんとなくざわざわとした雰囲気です。
そして8時半。
特に式典みたいなものはなく、開園時刻と同時に、係の方が淡々とバーを外していきます。
3番目ぐらいで入園させていただきました。奥へと急ぐ皆さんを尻目に、私は鳥探しです。
最初に見つけたのはシジュウカラさん。
昨日まで静かだったのに、急に人間が入ってきたので、ちょっと警戒モードのようです。
とはいえ、出てきてくれてありがとうね。
ほかの鳥さんたちは…?
どこかに隠れてしまったのか、まったく姿を見せません。
仕方ない、奥へと進みましょう。
鳥たちの姿を見ることのないまま、公園の一番奥まで来てしまいました。
左奥に見えているのは、昨日まで鳥を撮っていた石川橋です。
このあたり、カワセミさんがいるはずですが、今日は人も多いし、出てきてくれないかもしれないな…。
なんて、ちょっと心配でしたが、会えました。よかった~。
都会のカワセミさんは、意外に人を怖がりませんよね。
これまで、地域の人たちが温かく見守ってきた証左でもありましょう。公園がオープンして、人の目も増えましたが、これからもここで元気な姿を見せてくれると嬉しいですね。
やがて、カルガモさんたちも戻ってきてくれました。
急に人の姿が増えたので、少しだけ様子を窺っていたのかもしれませんね。
石神井川に沿って、低空飛行のダイサギさん。
川辺を歩いている人たちから、おおっ、と、ちょっとしたどよめきが起きました。
うん、あのでかいのが目の前を横切るとびっくりしますよね。
コサギさんも戻ってきました。うん、いつもの石神井川だ。
今日はここまで。これからも時々、様子を見に来たいと思います。
池袋駅から西武池袋線(豊島線直通)の豊島園行きで13分、終点の豊島園駅で降りれば、練馬城址公園の入口は目の前です。
池袋駅から豊島園駅への直通電車は1時間に4~5本あって便利です。
都営地下鉄大江戸線の豊島園駅からも歩いて3分ほどです。
最後までお読みいただきありがとうございました。コメントなどいただけると嬉しいです。
それでは、お気をつけてお出かけくださいませ。