東京都立小金井公園。
東京都の公園調書によると、面積は実に802,341㎡。広いところでは東西約2km、南北も1km弱にわたって広がる、とても大きな公園です。
三鷹に住んでいた子供の頃に家族で何度か行ったことがあり、また学生時代にも週1回、公園の近所に通う用事がありましたので、それなりに土地勘があるつもりだったのですが、鳥を撮るようになって久しぶりに行ってみたら、公園の中で思いっきり道に迷ってしまいました。公園西側にある梅林に向かったつもりがいつの間にか南の園外に出てしまっていたり、北にある「ふたつ池」にたどり着けずにぐるぐる回ってしまったり。広いうえにどの道もゆるやかにカーブしているので、方向感覚がおかしくなるんですよね。
どこからでも鳥の声は聞こえますが、身近に鳥が見られることが多くて初心者におすすめなのは「ふたつ池」(地図の赤丸)と「ソリゲレンデ東側」(地図の青丸)の2カ所。あと梅の季節は「梅林」(地図の緑丸)も要チェックです。
でも、初めて小金井公園に行かれるなら、まずはあまり計画を立てずに迷子になってみることをお勧めします(笑)。この公園の広さと緑の深さがとてもよく実感できることと思います。
それでは例によって随時更新、日付順のうろうろ日記です。よろしければ感想などいただけると嬉しいです(^o^)/
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春です。
梅に集まる鳥たちを目当てに、小金井公園の梅林に行ってきました。
梅といえばメジロさんですが、ちょっと来るのが遅かったでしょうかね。盛りを過ぎた梅林にメジロさんたちの姿は見られませんでした。梅見客からは「今日はメジロいないね…」という声も聞こえましたので、少し前まではたくさんいたのでしょう。残念。今頃、メジロさんたちはこれから梅が盛りになる山の方で歌っているんでしょうかね。
散り際の梅の主はツグミ さんに交代していました。桜の季節もよろしくね。
さて、広い公園、折角来たのですからここだけではもったいないですね。
他の場所も、鳥さんを探してぐるぐる巡ってみましょう。
ソリゲレンデのフェンスにモズさんを発見。
昼間は子供たちで大賑わいのエリアですが、まだ朝早いので鳥さんたちも余裕ですね。
都会の公園で野鳥を見るなら、早起きが肝心です。
シジュウカラさん。
花の季節は、鳥たちも嬉しそうに見えますよね。
まぁシジュウカラさんの場合は「花より団子」…じゃなくて「花より虫」なんでしょうけど。
きれいに整備された公園の中で、ソリゲレンデの東側、なにやらここだけ藪になっている一角があります。都有地である公園のなかに取り残された民有地だそうで、「畑」と書いてはあるものの、手入れがされている様子はなく、雑木林に戻りつつあるようです。草木の手入れが行き届かないことで、鳥たちの隠れ家、意図せざるバードサンクチュアリになっているようですね。
その隠れ家の中から出てきたシロハラさん。
私のいる場所から3mほど。
ちょっと近づけば、ちょっと逃げる。
ちょっと近づけば、またちょっと遠ざかる。
でも飛んで逃げたりしないんですよね。結構大胆なやつです。
そんなことをひとしきり繰り返した後に、藪の中へ帰っていきました。
やっぱりここが安心。そんな背中を見せながら。
近くにはアオジさんの姿も。
手前の花にピントが合ってしまいましたね。残念。
さて、人工の築山以外は概ね平坦な小金井公園ですが、バードサンクチュアリ西側の道だけが少し急な坂になっています。ここを下っていくと…。
「一級河川 石神井川 上流端」の看板がありました。
実際にはさらに上流にも、暗渠になって流れが続いているようですが、公式にはここが石神井川のはじまり、ということのようです。
隅田川に合流するまで、ここから約25km。途中には武蔵関公園、石神井公園など鳥見スポットが豊富な石神井川ですが、ここでは幅20cmも無さそうな溝を満たす水さえ流れていません。さすがに鳥さんたちもここには来そうもないですね。戻りましょう。
上流端の看板の手前には、2つの池が並んでいます。
その名も「ふたつ池」。そのまんまですね。
カルガモさんがのんびりぷかぷか。
聞くところによると、初夏には池の中の島に巣をつくって子育てをするのだとか。
その頃にまた来てみたいですね。
アオサギさんが、水の中の獲物を狙っております。
狩りの瞬間を…とカメラを向けて待ちますが…。
うーん、動きがありませんな。おさかなさん、見つからないの?
結局、根負けしたのは私。やれやれ。
でも楽しかった。また来よう。
久しぶりの小金井公園です。
カルガモさんの子育てを期待してふたつ池に来てみたのですが。
いないようですね。残念。
そのかわり…といっては失礼ですが、空飛ぶ宝石、なんて言われるあの子がおりました。
背後に、ずらりギャラリー。
皆さんに喜んでいただくために、ここにいます。
そうとしか思えない至近距離。
ありがとう、カワセミさん。
水から上がって、ただいま高速脱水中。
クチバシを中心軸にして回っているのでしょうか。
そこだけぶれていないのが不思議ですね。
秋の小金井公園。
ふたつ池もすっかり紅葉です。
私の頭上で、羽を休めるヤマガラさん。
木の陰で少々暗かったので、ちょっときつめの補正をかけております。
例によってズームだピント合わせだとあたふたしてしまいましたが、撮り終わるまでそこで待っていてくれました。ありがとうね。
ヤマガラさんはシジュウカラさんと比べて、ちょっとだけ警戒心が薄い気がしますね。
素敵な青空。
天高くジョビ肥ゆる秋、ってか。
いや、肥えちゃいないよね。失礼いたしました~
2022年、この春初めての小金井公園鳥見です。
梅林へやってまいりました。
今年は田柄梅林公園にずっと通っていて、小金井公園の梅を見に来ないうちにうっかり満開の時期を過ぎてしまいましたが、昨年は会えなかったメジロさん、まだいるでしょうかね。
ヒヨドリさんはちらほらと見かけますが…。
うーん、メジロさんはいませんね。
梅見のお客さんが「メジロいないね、この前まであんなにたくさんいたのに」などと話しているのが聞こえてきました…って、昨年の春と全く同じパターンじゃないですかっっ(涙)
ふたつ池で羽を休めるアオサギさん。
枯野をバックにアオサギさんが立つと、寒空に佇む江戸の渡世人のように見えませんかね。
「木枯し紋次郎」か、あるいは「北風小僧の寒太郎」か。
どっちにしても古いですね。
梅が終われば、次は桜の季節です。
小金井公園は桜の名所。
一斉に咲いた桜のなかで、ヒヨドリさんたちも嬉しそうです。
ヒヨドリさんは、花なら何でも好きなんですよね。
一方、メジロさんは梅には来るのに、桜ではほとんど見かけません。何が違うんでしょう。蜜の味?
公園中央の原っぱでは、ツグミさんが右へ左へと忙しく走り回っていました。
そろそろ北へ帰る時期。この小さい体で海を渡るのですから、栄養いっぱい摂らなくちゃね。
バードサンクチュアリの林の中からアカハラさんが出てきました。
シロハラさんはよく見るんですけどね。アカハラさんは初めてです。
林の中にはきっと、まだ見ていない鳥さんたちがたくさん暮らしているんでしょうね。
普通なら、マガモさんはもう北の空へ帰っている時期だと思うのですが。
なんだかカップルでのんびりです。
このままここで夏を越すつもりでしょうか。武蔵野の夏は暑いぞ~。
ふたつ池の際に立つ木に降りてきたアオサギさん。
怒髪天をつく、なんて言葉がありますが、こんなイメージですかね。
写っておりませんが、上から1羽、下から1羽とカラスに煽られております。
どうやらうっかり、カラスの巣のある木に降り立ってしまったようですね。
アオサギさんだけじゃなくて、様々な鳥が無遠慮に飛び交っているものだから、カラスさんも少々イライラしているようで、ぐわわわぁ~ってな感じで何羽もの声が交差して騒がしく鳴り響いております。
でもそんな中、よーく注意して耳を澄ませてみたら、コンコンココンって木をつつく音が混じっているような気が。結構近いんじゃないかな。探してみたら…
目の前の木にいました。コゲラさんですね。
そんな近くで、人間が怖くないんでしょうか。
アップで撮らせてもらえて、私としては嬉しいのですが。
カワセミさんも姿を見せてくれました。
ここのカワセミさんは、あまり早い時間に行っても会えなくて、8時とか9時ぐらいに姿を見せることが多いような気がします。それまでどこにいるんでしょうね。
野鳥初心者ながら、少しずつ鳥見のコツがわかってきた気がします。
小金井公園へのお出かけにあたり、バスの本数が多くて便利なのは、JR中央線の武蔵小金井駅の北口から清瀬駅・東久留米駅・滝山団地方面のバスに乗って「小金井公園西口」で降りるルートですが(目の前が公園です)、私がよく鳥を撮りにいく「ふたつ池」までは、バス停から公園の中を歩いて20分ぐらい。結構遠いです。
もちろん公園内のお散歩も気持ちよいので時間に余裕があるのであればおすすめですが、ここでは西武新宿線の花小金井駅から「ふたつ池」に歩いていくルート(徒歩約15分)をご紹介します。
花小金井駅の南口を出て、駅前ロータリーの向こう側にある遊歩道(多摩湖自転車歩行者道)を左へと向かいます。途中からは気持ちの良い桜並木になり、冬から春にかけては道を歩きながらでも鳥見が楽しめます。ただ、自転車も多いですからご注意を。なかには、結構なスピードで飛ばす人もいるんですよね。
その先の道順は次のとおりです。