野鳥の名所としてしばしば紹介される伊佐沼ですが、野鳥初心者には少々ハードルが高いです。というのも、岸辺から野鳥まで距離があるので、倍率の低いコンデジやスマホで撮っても豆粒ほどにしか写らないのです。とはいえ、秋ヶ瀬田んぼなどとは集まる鳥の種類も違って面白いですので、時折、思い出しては鳥見に出かけております。
2021年9月20日、はじめて鳥見に訪れた北山公園は、ちょうど園内の田んぼで刈り入れの最中でした。収穫は人間にとっても喜びのときですが、鳥たちにとっても、隠れ場所を失った虫たちが食べ放題になる「大収獲祭」なんですよね。今日はどんな鳥さんが見られるでしょうか。
この公園には、鳥さんたちの写真を撮りに行くのではなく、鳥さんたちの歌声を聴きに行く(ついでに運が良ければ写真も撮らせていただく)という気持ちで訪ねるのがよろしいかと思います。かわいい野鳥の写真を撮るぞ!と意気込んでいくと、思った通りに撮れずにストレスが溜まりますのでご注意を(笑)
公園内、どこからでも鳥の声は聞こえますが、鳥見初心者におすすめなのは「ふたつ池」と「ソリゲレンデ東側」。あと春は「梅林」も要チェックです。でも、初めて小金井公園に行かれるなら、まずはあまり計画を立てずに迷子になってみてはいかがでしょうか。この公園の広さと緑の深さがとてもよく実感できることでしょう。
田柄梅林公園は光が丘公園に比べればずっと小さくて、普段はキジバトやスズメ、ムクドリの姿を見かけるぐらいですが、梅の季節だけは鳥たちの楽園に様変わりします。お似合いなもののたとえで「梅に鶯」などと申しますが、梅に集まるのは何といってもメジロさんですよね。この日記も、メジロさんの写真ばかりになりそうですがご容赦を。
東京には、都民の憩いの場と親しまれる庭園がいくつもあります。多くは江戸の大名や旗本、あるいは明治の元勲や実業家たちのお屋敷で、限られた区画に彼らの作庭へのこだわりがぎゅっと詰まっています。ここ肥後細川庭園もそうした庭園の1つ。池泉のまわりに美しく配置された芝生や林地からは、鳥たちの歌声が方々から聞こえてきます。
東京・新宿のおとめ山公園です。1980年代の古い記憶では、鬱蒼とした谷間に日差しのない淀んだ池が並んでいて、なんとなく暗い印象だったのですが、何十年かぶりに訪れてみたら、清潔感のある明るい公園に様変わりしておりました。水辺、草地、林地がほどよく共存し、鳥たちの声もそこらじゅうから聞こえてくる、とても素敵な公園です。
武蔵野の森公園は、米軍施設の跡地に整備された都立公園で、滑走路北側の「北地区」と南側の「南地区」に分かれています。鳥見におすすめなのは北地区の中ほどにある「修景池」。芝生に囲まれた明るい池に、葦の茂みが復元されて鳥たちの隠れ家になっています。夏には子育て中のカルガモやバンの家族にも出逢えたりして癒されますよ~。
おはよう、カワセミさん!葦の水辺、おあつらえ向きに水の上にのびた枝の上で、お腹をそらせて「ふんっ!」って何だかエラソーではありますが、なんとも愛らしく憎めないやつです。いやもう、暑さもここまで自転車を飛ばしてきた疲れも吹き飛びますね。会えてうれしいよっっ!
自宅から自転車で10分ちょっとなのに、この公園のこと知らなかったんですよ。野鳥を撮り始めてから、もっと遠い井の頭公園や善福寺公園に何度も通ったというのに、井草森公園は完全スルーでした。行ってみれば、池に広場に雑木林、コンパクトながら鳥さんが見られる条件が揃っていて、なかなか素敵な公園じゃないですか。